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花より中年、兄みたいで兄ではなく、兄のようなパパ

お腹が膨らんでソファの上に寝転がった老けたおじさん/ファッション・ルックスに惜しみなくお金を使って腹筋のお兄さんに 

大企業の役員であるキム・ヨンミンさん(51)は、そのへんの女性よりもはるかに化粧品が多い。ハンドクリームと香水は常に所持し、家には日焼け止めとシャワージェルやフォームクレンザーはもちろん、フットクリームまですべて装備してある。キムさんは2年前、深くきざまれた額のしわが気になって、ボトックスをはじめて行い、最近は耳の後ろから皮膚を引っ張ってシワを伸ばす手術を受けた。キムさんは「何をそんなに飾るのかと面と向かって言う人もいるが、若々しく管理する方がいいじゃないか」とし、「自分自身に使う金は全然惜しくない」と語る。

「おじさん」から「兄」スタイルに変身したゴールドパパ族は、化粧品・ブランド品・時計・カジュアル衣料品・ファッションアクセサリーまで、若い層に負けないファッション感覚を誇る。ゴールドパパがトレンドを主導しているという分析が出てくる理由だ。一例として、40・50代の男性顧客をメインターゲットとするスーツ販売は着実に減少している一方で、カジュアル商品群は二桁の成長率を見せている。ロッテデパートのメンズファッション群におけるスーツの割合は、2010年は23%でカジュアルは19%だったが、昨年はスーツは20%に減少した反面でカジュアルは26%に増えた。

ロッテ百貨店の関係者は、「2008年以降、会社ごとに出勤服装をビジネスからカジュアルなどに自律的にして、会社次元での‘ドレスコードとマナー'教育が増えたこともゴールドパパのファッションに影響を与えたとみられる」と説明した。

ゴールドパパはファッションスタイルで、以前の中年男性たちとは明確に区別されている。個性のない無彩色よりも、目立つカラーを好む。過去1~2月にEマートで販売された男性のカラーパンツの売上げを見ると、オレンジ・グリーン・レッドなどの原色系パンツが全体売上の約30%を占めた。Eマートはこのようなトレンドに合わせて「ストレッチパンツフェスティバル」を企画し、スリムフィットなどの多様なシルエットの男性用パンツと、カラフルなファッション雑貨を販売している。

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カラーだけではない。カバンもブリーフケース一辺倒から、若年層が好んで担ぐバックパックに、タブレットPCが入る小さいサイズのカバン、さらには女性が好んで持つ、取っ手のないクラッチまで多様化している。

ハンカチーフとブトニエ(ジャケットの襟ボタン穴に挿す花のブローチ)も、ビジネスカジュアルの導入後は装いからネクタイが消えつつ、大衆化の傾向を見せている。

化粧品市場でもゴールドパパは大物顧客として浮上している。数年前までは妻・ガールフレンド・子供たちの代わりに購入するケースがほとんどだったが、ゴールドパパはデパートの化粧品売り場を直接訪問して相談し、自分に合ったタイプを購入している。ロッテ百貨店の関係者は「ゴールドパパは一度訪問すると、次は3つ以上のアイテムを購入する割合が50%以上で、客単価も20・30代に比べて2倍以上高い」と語った。

LG生活健康によれば、全体の男性化粧品購入顧客のうち、50代以上の中年の割合は2012年の24%から昨年は29%に上昇し、今年の第1四半期は32%で、初めて30%を超えた。特に男性用のオールインワン化粧品は、皮膚管理を容易に行うことができる利便性のために中年男性に人気が高い。LG生活健康の男性化粧品「ボニン」から発売したオールインワン製品は、発売後1年で売上が186%増加するほど急成長した。

皮膚管理や美容整形に対する拒否感も以前より減った。50代の男性の間では、目の下の脂肪ポケットを除去する下眼窩整形手術が人気だ。Sプロポーズ整形外科では、さいきん鼻の手術をしたり、ボトックスやフィラーなどの簡単な施術を相談する40・50代の顧客が大幅に増えた。美しいナラ皮膚科でも第1四半期の40・50代の男性患者が15%ほど増えるなど、着実に増加傾向にある。アルムダウンナラ皮膚科のソ・ドンヒェ院長は、「美容目的だけでなく、自信を持って社会活動を活発に行うために施術を受ける‘4050'中年男性が増えている」とし、「過去にはなかった、中年男性に特化したアンチエイジングの施術が登場し、ソマジ・ウルセラ・ボトックスなどの施術も細分化されている」と説明した。

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自分のための投資に財布を開く40・50代の男性は、体力管理にも気を使う。会社のオフィスにステッパーを置いたり、スタンディングデスクを作っておいて、立って業務をとる人も相当数いる。実際にGマーケットでは過去一ヶ月間、室内用ヘルスサイクルが40・50代の男性の間で昨年の同期間より41%多く売れ、ステッパーは66%も販売が増えた。一方、20・30代ではステッパーの売上は12%減少した。

ゴールドパパの自分のための消費は、外食でも目立つ。女性たちに人気のデザートコーナーでも、中年男性をよく見ることがある。現代デパート貿易センター店のチョコレート専門店ゴディバやチーズケーキ専門店のジュニアーズにも、昼休みを利用して立ち寄る中年男性の顧客が少なくない。キム・ビョンハン現代デパート生活事業部課長は、「以前は酒を飲んでは酔いを醒ますためにスープ類を好む中高年層サラリーマンが多かったが、最近では男性がエッグベネディクトなどのブランチ中心の食事もかなり楽しむ方だ」とし、「デザートコーナーの売上が最も多いピークタイムも、午後3時以降からますます昼の12時~午後2時の間に前倒しされる傾向にある」と語った。ロッテ百貨店のファン・スルギ食品MDチームCMD(シニア商品企画者)も、「デザートゾーンのオープン以来、男性顧客の売上は30%以上増加する傾向で、デザート売り場でも10人のうち2~3人は男性顧客」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジュヨン記者/イ・ユジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-11 15:27:07