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SKハイニックス、2014年第1四半期実績 DRAMのおかげで分期益1兆奪還

モバイルDRAMの比重増え...年末まで実績改善続くよう 

  • SKハイニックス、2014年第1四半期実績 DRAMのおかげで分期益1兆奪還
SKハイニックスが分期営業利益1兆ウォンを再突破し、上昇の勢いを続けた。市場の期待値を上回る実績で、DRAM市場の好況効果を得たという分析だ。SKハイニックスは上昇の勢いを続けるために、今年の年末に次世代NANDメモリーである3次元(3D)V-NANDフラッシュ製品の量産に入るという計画も明らかにした。

SKハイニックスは24日、第1四半期(1~3月)の実績発表を通じ、営業利益1兆573億ウォンを記録したと明らかにした。昨年の第1四半期より233.6パーセント増加し、直前の四半期に比べて34.7パーセント増えた。分期営業利益が1兆ウォンを超えたのは、昨年の第3四半期以後二分期ぶりだ。

売上額は3兆7426億ウォンで、昨年の第1四半期より34.6パーセント、前分期対比で11.1パーセント増加した。ただし、純利益はウォンの弱勢による外貨換算損失などで8020億ウォンを記録した。SKハイニックスのこのような実績は、市場コンセンサスを上回るものだ。

SKハイニックスは第1四半期の実績好調に対して、「中国・無錫工場が正常化されてDRAM販売量が増え、DRAM価格環境も良かった」と分析した。実際に、SKハイニックスの第1四半期のDRAM出荷量は2013年の第4四半期対比で20パーセントほど増えた。このように、供給量が多くなるとDRAM価格は自然に落ちるはずだ。

とは言え、この第1四半期にはPC企業が安定したDRAM確保を望んで大量に買い入れ、DRAM価格は急落しなかった。DRAMエクスチェンジによると、DRAM固定価は今年に入って平均1.91~1.75ドルを維持している。

第2四半期以降にはPC用DRAMより「モバイルDRAM」の需要が増えるものと予想され、SKハイニックスの第2四半期以降の実績展望も明るいほうだ。SKハイニックス側も、「第2四半期から20ナノプロセス技術を適用したPCおよびサーバー用DRAM製品の量産を本格化して、下半期にはモバイルDRAMにまで拡大適用する。モバイル機器の需要回復に合わせて、モバイルDRAMの生産割合を増やす」と宣言した。

ただし、NANDフラッシュ分野が弱勢を見せるのは憂慮される。NANDフラッシュの場合、第1四半期の季節的な需要の弱勢によって、平均販売価格が14パーセント下落し、出荷量は前分期との対比で8パーセント減少した。

とは言え、NANDフラッシュはモバイル機器を中心に需要が回復したとしても、SKハイニックスの実績に与える影響は限定的だろうと分析される。この日、実績発表後に行われたカンファレンスコールでも、「NANDフラッシュの生産能力を、収益性が良いDRAMに転換する計画はないのか」という質問が出たほどだ。

これに対してSKハイニックスのキム・ヂュノ社長(コーポレートセンター長)は、「SKハイニックスのNANDフラッシュ事業戦略は、規模の成長よりも収益性確保と技術力の向上」であるとし、「NANDフラッシュの競争力を向上させるために、3D NANDフラッシュ製品を第2四半期ぐらいに開発完了し、年末の量産を考慮している」と明らかにした。
  • 毎日経済_ソン・ヂェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-24 17:09:48




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