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1億突破目前...サイメラ、国内外で突風

「自分撮り補正アプリ」に人気...海外の加入者も80%を超えて/来月、SNS機能を追加することに...SKコミュニケーションズ再起の踏み台「注目」 

  • 1億突破目前...サイメラ、国内外で突風
「サイメラ」がSKコミュニケーションズ(代表イ・ハンサン)の救援投手になるだろうか。

8日、サイワールドが独立して看板サービスを失ったSKコミュニケーションズは来月、よりいっそうアップグレードされたフォトアプリケーション(アプリ)「サイメラ2.0」を披露して再起を狙う。かつては「国民SNS(ソーシャルネットワークサービス)」サイワールドの運営会社として全盛期を享受したSKコミュニケーションズが、サイメラを通じて新たな成長エンジンを得るかが注目される。

サイメラは2012年、SKコミュニケーションズが野心満々に出した写真補正アプリだ。そもそも顔を補正する人物写真用に開発されたこのアプリは、顔の部位を自動的に認識して、簡単なタッチ操作だけで目鼻立ちの成形が可能であり、様々な美容や化粧を施すことができるという点で、いわゆる「ビューティー族」の爆発的な支持を受けた。

以後、サイメラは2年間会社が困難な状況でも、グローバル市場での勢いで「孝子アプリ」役割をきちんと果たしてきた。SNS機能の追加を目前に、仕上げ作業に拍車をかけているこのアプリは、8000万ダウンロードを目前にしている。特に全利用者のうちの海外比率が80%以上という点で、グローバルサービスとしての地位を強固にしている。

SKコミュニケーションズによると現在、世界220カ国以上で一日に20万件以上のダウンロードが着実に行われており、全世界で毎日300万人以上、月間では2000万人以上がサイメラを使用している。

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初期にタイやベトナムなどの東南アジア地域を中心に人気を集めはじめて以来、米国やヨーロッパの市場を捕らえ、現在はブラジルを中心とした南米地域でまで熱い反応を引き出していると会社側は説明する。

SKコミュニケーションズの関係者は、「ブラジルを中心に、急速に成長している南米市場の成果を見るとき、SNSに転換した後に本格的ネットワーク効果まで加われば、今年の上半期内に1億ダウンロード突破は無難だろう」と明らかにした。

新しいサイメラの重要なコンセプトは、写真で対話する「ビジュアルコミュニケーション」だ。既存のサイメラは個人的な写真を補正する機能にとどまったが、サイメラ2.0は知人とグループを作成し、写真を共有しつつ一緒に写真を飾ることができる。

フェイスブックが所有した写真共有SNSの「インスタグラム」と似ているようだが、機能面で違いがある。インスタグラムが、タイムラインに写真を上げてコメントを付ける既存のSNSのアルゴリズムに従うなら、サイメラ2.0は原本写真を知人たちで共有し、お互い「レタッチ」を通じて考えや感情を表出させるようにすることが核心だ。友人同士がお互いの写真をレタッチしておもしろく変形させたり、各自の心理状態を写真で表現することにより、新しい遊び文化を創造するということがSKコミュニケーションズの方針だ。

サイメラユーザーの傾向は国ごとに異なるので、今後のグローバル市場戦略も変わる予定だ。アジア地域のユーザーは、自分の顔を整形や美容を通じてきれいに飾ることに関心が多いが、米国やヨーロッパ圏はオリジナルの写真にフィルタやブラシあるいはコラージュなど、多様な機能を活用して専門家レベルの写真品質を作ることに興味を示す。

とは言え、SKコミュニケーションズの最大の悩みは収益性だ。現在、サイメラで販売予定の有料アイテムやステッカーだけでは限界があるからだ。SKコミュニケーションズ側は、「サイメラにデジタルアイテムショップだけでなく、化粧品やアクセサリーなどを購入できる体験型ビジネスモデルを適用する計画も持っている」と語る。
  • 毎日経済_ソン・ユリ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-08 17:18:34




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