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「斜陽の一途」のロウソク産業、アロマキャンドルで復活

香り高い高級製品の人気...米国業者も韓国に工場 

  • 「斜陽の一途」のロウソク産業、アロマキャンドルで復活
10年前から、アロマキャンドルの製造を開始したアイエム・インターナショナルのイム・ドンス代表は、さいきん中国市場への進出を準備中だ。国内で製造した高級アロマキャンドルを、中国の上流層を狙って販売するというものだ。イム代表は、「アロマキャンドルの市場が皆無だった10年前に比べ、最近の国内売上は100倍近く成長した」とし、「これを土台に、高度アロマキャンドルの需要が増えている中国に、メイド・イン・コリアのアロマキャンドルを広めるのが目的」と語る。照明の発達で消えた「ロウソク」産業が「香」を身にまとって復活している。

業界で推定しているアロマキャンドルの市場は年間400億ウォンほどだ。まだいくつか海外からの輸入業者が市場シェアの主流をなすが、国内メーカーも着実に成長している。

アロマキャンドル産業の代表ブランドは、米国の「ヤンキーキャンドル」だ。2007年に初めて国内に入ってきた「ヤンキーキャンドル」は、昨年の売上が200億ウォンを突破するほどに成長した。これは前年対比で200%以上成長した数値で、国内のアロマキャンドル市場の約60%を占めている。最近、忠清北道の忠州(チュンヂュ)企業都市に工場と物流センターの着工式を行ない、事業を拡大する計画を明らかにした。

ヤンキーキャンドルを国内に輸入販売しているアロマ貿易のユ・サンソク部長は、「ヤンキーキャンドルの、アジアのハブとしての役割を担う」としながらも、「国内で自社製造・生産も目指している」と語った。ヤンキーキャンドルの驚くべき成長に、国内のアロマキャンドルメーカーも速度を加えている。イム代表は、「アロマキャンドルはよく燃えてすすの出ないロウソクの役割と、芳香剤の役割の両方を上手くこなさなければならない」とし、「現在は化粧品ブランドやアパレル会社、キャラクター産業などの製造業者開発生産(ODM)の形式で納品しているが、独自のブランドも成長させる計画」と語った。

釜山に工場を置く「エコキャンドル」のチェ・ギョンミ代表は、2007年に事業を開始する時には国内市場が形成されず、売上はほとんどなかったが、最近では国内市場が大きくなり、各種のプロジェクトを進めつつ海外に輸出もする。

アロマキャンドルが脚光を浴びている理由について、業界関係者らは「ヒーリングトレンド」と「高級化」に焦点を合わせた。

数年前から吹いているヒーリングトレンドに合わせて、心を穏やかにしてストレスを緩和することで知られるアロマキャンドルが想起されたという。また一本あたり数万ウォンという値をつける高級アロマキャンドルなので、最初はプレゼント用として広まったが、今は「愛好家」が生じたという分析だ。
  • 毎日経済_キム・ジア記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-31 17:04:17




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