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サムスン電子、Blue Hack・Creative-Labで新しい分野の発掘

過去の「トップダウン」製品開発方式をやめ、部門間の障壁低くして不特定難題を解決 

◆サムスン、創造・革新の大転換◆

  • サムスン電子、Blue Hack・Creative-Labで新しい分野の発掘
  • サムスン電子水原事業場であるデジタルシティにてC-Labに参加中の役職員が集まって創意と革新について自由に討論している。
    [写真提供=サムスン電子]

サムスン電子が「管理のサムスン」イメージから「創造的革新のサムスン」にアップグレードしようとする理由は、スマートフォンの普及が拡散し、革新を武器にした新しい企業が続々と登場している状況で、成長動力を継続的に探していくためだ。

サムスン内部ではアップル・ソニー・ノキアなど過去の先導企業の革新や、ハイアール・ZTE・Huawei社など中国企業の追撃は予測可能だと見ている。

しかし、今シリコンバレーで繰り広げられているような状況は、予測が難しいという判断だ。特にGoogleがこの1月に携帯電話製造企業のモトローラを売却し、家の中の温度調節機器を製造する企業のNest社を、3兆ウォンを超える金を払って買収したことが決定的だった。

Googleが「モノのインターネット(Internet of Things)」とウェアラブル・スマートホーム分野で開発者を動かして、大きな生態系を作るために大きな一歩を踏み出したと判断したわけだ。これはサムスン電子がこれまで行ってきた競争とは別の様相だと見た。

実際に、Googleはボストン・ダイナミクスなどのロボット製造会社を相次いで買収し、マウンテンビューにロボットと未来科学のための研究開発センターの建設を発表した。

Facebookも未来のコンピューティングデバイス事業のために、最近バーチャルリアリティ機器会社「オキュラスVR」を2兆4700億ウォンで買収した。このように、今は未来事業の競争をしているという判断だ。サムスン電子の関係者は、「GoogleがNestを買収した背景に対し、様々な角度から研究してきた。これからは内部の役職員の創造的なアイデアを集め、外部の革新を受け入れなければ競争に勝つことができないという結論が出た」と背景を説明した。

来る6月から開始する「モザイク」は、サムスン内部の壁を崩すためのプロジェクトとして期待を集めている。会社の懸案に対し、従業員が尋ねて経営陣が直接答える総合プラットフォームだ。

過去には会社の最高位層から「宣言」を行い、経営陣がこれを「オーダー」する方式であったなら、モザイク以後は組織間の障壁を下げてアイデアを混合する文化を作るという目標だ。役職員が該当部署の仕事以外に「モザイク」を通じた知識の参加活動は補償窓口が用意され、大々的な補償をしてくれる計画だ。

単にアイデアを集めるのではなく、集団知性システムを通じて生産性を向上させ、製品機能を改善し、解くことが難しい難題をいっしょに解決しなければならないという目標だ。サムスンの関係者は、「モザイクに対する一部役員の反発があり得るが、強く推進する計画だ。部門間の障壁を低くすると、見えなかった人とプロジェクトが見える」と語った。

サムスン電子のビジネスモデルが製品を売っていたB2Cから、企業間取引(B2B)と対政府取引(B2G)などのソリューション中心に変わっていることも、内部の革新を加速する理由に挙げられる。

サムスン電子は今年に入って商業ディスプレイ・プリンタ・エアコン・医療機器事業で新規ビジネスを創出し、公共部門・教育市場・ヘルスケア分野などの製品やソリューション供給を拡大中だ。

サムスン電子の高位関係者は、「世の中の変化が大きく起こっている状況で、集団知性を活用はますますより重要になるだろうし、将来の食い扶持や成長動力もこの集団知性を通じて出なければならない」と強調した。

サムスンはこれと共に、グループ創立100周年である2038年まで世界のトップ企業の地位を維持するためには、常に内部革新を行う必要があり、そのための強い革新的な企業文化を作ることが重要だと判断している。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-30 17:34:48




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