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「43兆、イケア空襲」家具市場、ビッグバン

ハンセムやリバート、大型店相次いで開き正面対抗/デパートでショッピングするように家具を購入...消費パターンの変化 

◆イケア発、家具市場ビッグバン◆

去る9日、ソウル市の木洞(モクトン)にあるハンセム木洞直売場。今年の年末の「イケア」1号進出地の光明(クァンミョン)からわずか13キロ離れた、4200平方メートル規模に造成された大型店は客でいっぱいだった。2人の子供と一緒に店を訪れたイ・ユリさん(34)は「多様なスタイルで展示されたキッチンやリビング、コンセプトルームが魅力的」だと語った。

開店以来、わずか4日間に訪れた客は約1万5000人。契約物量だけでも約10億ウォンを超えた。「グローバル家具の恐竜」イケアの韓国進出が8ヵ月後に迫ってきた。フラットパック(移動がしやすいよう板状に分離されたセット)方式の組み立て式(DIY)家具と独自の生産・流通ネットワークを通じ、既存の家具メーカーよりも最大50%低い価格で韓国市場攻略を準備している。

家具市場ではすでに「ビッグバン」が始まった。イケア効果は家具の消費トレンドの変化から現れている。これまで家具の消費行動はアパートのビルトイン(B2B)家具のもの足りない点を埋めるものであったとすれば、最近ではリビングルーム・寝室・台所家具などを好みに合わせて選ぶリテール(B2C)市場が急成長している。

国内最大の家具メーカーである「ハンセム」のチェ・ヤンハ会長は、「既製服中心に変わった洋服市場のように、品質・デザイン・価格競争力を備えたブランドメーカーだけ生き残る時代が来る」と見通した。消費層自体も両極化傾向を帯びている。シーリーコリアのユン・ジョンヒョ代表は、「イケアのような低価格モデルと、既存の高度モデルを求める顧客層に分かれている」と説明した。

国内メーカーは変化に対応するために必死だ。ハンセムやリバートなどの大企業は、昨年下半期からソウル・釜山などの都心の核心商圏に直売場と大型代理店などを相次いで開設し、イケアの進出に備えている。

しかし、肝心の国内家具市場の70%を占める零細家具メーカーは、イケアの低価格攻勢に無防備にさらされており、心配する声が高い。カン・ジョムヒ高陽市家具協同組合理事長は、「不動産景気の沈滞後、零細家具業界の状況は深刻な水準」とし、「イケア入店に既存の家具メーカーの大型店進出まで加わって、一山・高陽(コヤン)家具団地だけで300あまりの企業が枯死する危機に直面している」と吐露した。
  • 毎日経済_企画取材チーム=チョン・ジョンホン チーム長/アン・ビョンジュン記者/キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-13 17:42:55




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