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名品市場の地殻変動...海外直購入(個人輸入)から並行輸入まで

伝統的な名品ブランドの人気取引ぱったり/グッチ・フェラガモ・ディオールなどの韓国支社長続々と更迭 

  • 名品市場の地殻変動...海外直購入(個人輸入)から並行輸入まで
  • ニューラグジュアリー製品のみ集めた新世界百貨店コンテンポラリーファッション売場「4N5」

最近、イタリアのグッチ本社は韓国販売法人グッチコリア代表を退かせた。まだ後任は発表されていない状態だ。同じイタリアの企業フェラガモと、フランスの有名なファッション会社であるディオールも先月、韓国法人支社長を交替した。コーチも変えたし、ロンシャンはいま空席だ。

各名品支社が韓国代表を相次いで変える理由は、継続する売り上げ不振のためだ。グッチ、ルイ・ヴィトン、フェラガモなどの伝統的な名品メーカーは、1990年代半ばに韓国支社を設立し、製品を独占販売して急成長した。

しかし、最近になって名品消費者が新たな名品に熱狂し、海外直購(直接購入)と並行輸入に移動して赤信号が灯った。

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実際、ルイ・ヴィトンやグッチは韓国法人の売上の伸びが著しく落ちる傾向にある。主力流通チャネルである百貨店の統計を見ると、2010~2011年まで高成長を謳歌したが、昨年から成長幅が減少した。

新世界百貨店の名品館の売上成長率は2010年に33%で頂点に達した後、2011年に29.6%へと小幅に低下したが、2012年8.4%、昨年は4.8%へと墜落した。特にバッグ・靴・ジュエリーなどの名品雑貨はより深刻だが、同百貨店の名品雑貨の売上成長率も2010年の40%から2012年には6.4%、昨年は3%台に落ちた。

ギャラリア百貨店の関係者は、「ジャラやH&Mなどの大型SPA(製造・流通一括衣料)ブランドが勢を得て、新しいデザインと感性のニューブランド製品が多数登場し、古典的な名品ブランドが危機に直面した」とし、「市場の飽和状態に相違ないので、一部のマニア層を除いては、古典的なブランドへの関心が自然に減っていくしかない」と指摘した。

一方、「アレキサンダーワン」「プロエンザスクーラー」「アクネストゥディオズ」「ドロー」などのニューラグジュアリーブランドは最近、名品市場に新しい風を起こしている。保守的なブランドだけに固執してきた国内の主要百貨店は、すでに検証された古典的な名品ブランドとしての安定性のみを追求することから脱して、新しいブランド展開に夢中になっている。

ロッテ百貨店も、名品の売上成長率は2011年の20%台から2012年に12%、昨年は10%にますます減っている。一方、新興名品であるニューラグジュアリーブランドは20%をはるかに超える成長だ。

新世界百貨店は昨年9月、ソウルの忠武路本店新館4階と本館5階を一つの売り場として連結し、最初からコンテンポラリーファッションだけを別に集めた「4N5」を開設した。

伝統名品の情勢は国内名品市場がより成熟したために現れているという分析もある。ロッテ百貨店のパク・サンオク海外ファッション商品企画チーム長は、「ルイ・ヴィトンなどの伝統名品メーカーの間で、韓国市場が多様な需要増加でいまや成熟化の段階に上がったという認識が確固としたものになっている」と強調した。海外直接購入や並行輸入が活性化したことも、最近の名品市場の変化に影響を与えている。現代デパートの関係者は、「直接購入や並行輸入などの多様な流通経路に慣れて、ブランド知識が高まった消費者は、単純に安い価格を探しているのではなく、自分だけが知っている名品スタイルを消費しようとしている」と指摘した。

ラグジュアリーブランドと大衆ブランド間の境界が曖昧になったという点もまた、古典的名品ブランドに対する相対的人気を下落させる結果につながる。ボストンコンサルティンググループのキム・ユルリ韓国事務所パートナーは、「名品メーカーは新しい消費者に対する理解度を高め、マーケティングと販売方法に変化を与えるビジネスモデルを構築しなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_キム・ヂミ記者/ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-12 17:31:15




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