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適正為替レートはいくら?国内外の視角「極と極」

IMF968ウォン vs 現代研1134ウォン 

◆ウォン急騰警戒◆
ドル当たりウォンの値が3桁に近接しながら、適正為替レートの分析が交錯している。国際通貨基金(IMF)は高いところではドル=968ウォンを適正ウォン値と見たが、国内の研究機関である現代経済研究院は1ドル=1134ウォンを適正為替レートと見ている。

IMFは先月17日(現地時間)に発表した2013年の年次協議報告書で、わが国のウォンが2~8%過小評価されていると分析した。現在の経常収支の黒字を見るとき、過小評価の程度が8%の方により近いと説明した。レポートが作成された2013年12月のウォン値に基づいて計算すると、1ドル=968~1031ウォンだ。

一方、現代経済研究院は先月29日に発表した報告書「ウォン・ドルバランスレートの推定と示唆点」で、実質実効為替レートと均衡為替レートで長期均衡水準を推定した結果、ウォン値が4.8%高評価されたと分析した。これは1ドル=1122~1134ウォン水準だ。両機関が見る適正レート差が166ウォンにもなる。

適正為替レートに対する視角は外国為替当局の介入にも影響を与える。当局では、「レベルではなく、速度」だけを見ると説明しているが、ウォンの低評価が深刻だとした場合に介入の名分を失うことになる。

しかし、経常収支の黒字が続きながらウォンが低評価されているという指摘が最近、力を得ている。韓国銀行によると、2012年3月から経常収支は25カ月連続の黒字を記録している。2013年だけで800億ドル(約81兆ウォン)に迫る。とは言え、この期間にウォンはドル=15ウォン上がるところにとどまった。ある民間研究所の研究員は、「主体ごとに利害関係が異なるために、適正為替レートに対する分析は異なって出てくることがある」とし、「現代経済研究院は企業の利害を代弁するため、高評価されたという分析が出てきた」と語る。今のように大規模な経常収支の黒字が出てくる状況では、ウォンが上がらないのがむしろ異常だということだ。

内需と輸出の均衡成長のためには、ウォンが上がらなければならないという主張も出ている。現在の経常収支の黒字は内需沈滞による不況型黒字だという説明だ。ウォンがもっと上がれば輸入が増え、内需も活きるとするものだ。IMFも報告書を通じ、ウォンが切り上げされれば内需とのバランス成長が可能だと助言した。

現代経済研究院は、「今年4月以降、ウォンの上昇勢いがより速く進行するに従い、均衡水準との乖離の程度がさらに拡大する恐れがある」とし、「為替レートが均衡為替レート水準から大きく乖離しないように、政府の安定的で効率的な為替レート運用政策が必要だ」と助言した。一方、IMFは「市場介入は、ウォン切り上げされる時、より活発になる傾向がある」とし、政府の介入が偏向的だと指摘した。
  • 毎日経済_イ・ドクチュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-07 17:33:20