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数字経済 > マーケット > 1人世帯約453万世帯、2035年には762万世帯まで増加
「ソロエコノミー」
最近誕生した新造語だ。2012年米国ニューヨーク大学のエリック・クライネンバーグ教授が書いた「ゴーイングソロ」という本で初めて登場する。「1人世帯経済」程度に解釈すれば良いだろうか。1人世帯が多くなり企業がこれを狙った製品・サービスを販売する現象を指す。食品・住宅・小型家電など業種を問わない。最近では専用金融商品も登場しており、1人食堂も多くなった。1人世帯をテーマにした芸能プログラムもできた。
統計庁によると、1990年だけでも韓国の1人世帯数は102万人に過ぎなかった。20年が過ぎた2010年、415万世帯で4倍以上増えた。現在は約453万世帯。統計庁は2035年には762万世帯まで増加するものとみる。
一角では「脱家族化」現象が激しくなり、1人世帯が普遍的な家族体系になる過程と分析したりもする。過去に1人で暮らすということは寂しさと孤独さを意味した。最近はひとりで暮らして得られる「自由」にさらに焦点を合わせる。
もちろん1人世帯の増加を良いこととしてのみ眺めるものではない。色々な社会的問題を一緒に見なければならない。結婚価値観の変化・出産率の低下・青年世代の経済的貧窮・離婚率増加など。
1人世帯の時代が到来している今、私たちの社会はこの現象をどのように見ているだろうか。
マクロミレムブレイン(trendmonitor.co.kr)が、全国満19~59才の成人男女1000人を対象にアンケート調査した結果、10人のうち9人(90.9%)は私たちの社会で1人世帯は続けて増加するものと見通した。10人のうち6人(60.9%)はこれを社会的な問題として認識した。年齢が上がるほど「1人世帯の増加が社会的問題」という視覚(20代50%・30代58.4%・40代64.4%・50代70.8%)が強かった。
全体の4人に1人(26.3%)は1人世帯で暮らしたいという希望を持っていた。20代(34.4%)が1人世帯に対する期待感が最も大きいことが分かった。
年齢が上がるほど(20代28%・30代38.8%・40代44.4%・50代50.8%)1人で暮らすのを拒否する傾向が強かった。
1人世帯増加の理由については、結婚価値観の変化(71.9%・複数回答)を挙げる回答者が多かった。
「食堂で1人でご飯をたべることはもう恥ずかしいことではありません」