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逆走する韓国金融、アジア主要金融グループ純利益は

インドネシア・マレーにも遅れをとって 

  • 逆走する韓国金融、アジア主要金融グループ純利益は
インドネシア最大の金融グループであるマンディリ。同社は昨年、前年対比で17%増の24兆618億ルピア(約2兆2522億ウォン)の純利益を出した。国内の金融グループの中で最高の実績を収めた新韓金融グループは、同じ期間の前年対比で18%減の1兆9028億ウォンの純利益を出すにとどまった。

2012年、新韓金融はマンディリより4000億ウォン以上多い純利益を記録した。しかし、昨年を起点に逆転した。インドネシア最大の金融グループが、わが国1位の金融グループよりも多くの利益を出したのは今回が初めてだ。

韓国の金融会社が低金利・低成長に呻吟し、大規模な無収益与信に実績が逆走している間に、アジア系金融会社が大躍進している。

毎日経済新聞が10日、アジアの主要金融グループの実績を分析した結果、韓国の金融グループの業績はマレーシアはもちろん、インドネシアの金融グループにも遅れをとり始めたことが分かった。国内4大金融グループの昨年の純利益合計は、前年対比で50%ほども急減した3兆5820億ウォンにとどまった。一方、インドネシアの4大金融グループ(マンディリ、BRI、BCA、BNI)の純利益合計は、前年対比でむしろ16.1%増の6兆2978億ウォンに達した。マレーシアの2大金融グループ(メイバンク、CIMB)の純利益合計も3兆6988億ウォンで、国内4大金融グループの純利益の合計を上回った。

日本系金融グループは絶対強者の位置を強固にしている。日本の3大金融グループ(MUFG、みずほ、SMFG)は、昨年4~12月に前年対比39.2%増、21兆1480億ウォンの純利益を出した。3月に締め切る2013会計年度に、これらの3大金融グループは、これまでにない好実績を収めるものと予想される。中国・シンガポール・香港系金融グループも良好な業績を維持している。

しかし、韓国の金融機関はアジアで一人逆走している。実績だけではない。一連の情報流出事故、内部統制の不誠実に起因する金融事故が相次いでおり、金融会社の核心である信頼の危機に陥っている。このような結果は、これまで温かい国内市場に安住した結果だ。最近、金融グループが凄惨な実績をおさめたのは、アジアの新興国市場争奪戦から疎外された影響が大きい。銀行の収益性の核心指標である純金利マージン(NIM)が、昨年からわが国は1%台後半に落ちた。しかし、インドネシアはこの割合が5~6%に達する。

日本の金融機関が日本内部の「ゼロ金利」でも莫大な利益を出すのは、新興アジア圏のプロジェクト・ファイナンス市場など、海外投資に命をかけて乗り出したことによる成果だ。

ソ・ビョンホ金融研究院研究委員は、「国内の金融機関が海外進出に対する積極的な意志が不足し、海外同胞や国内企業だけを相手にしようとしたところで限界に直面している」とし、「海外進出は、初期の3年は損失が出るのはとうぜんで、3年そこそこのCEO任期内で評価しようとする点が改善されなければならない」と語った
  • 毎日経済_パク・ヨンボム記者/アン・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-10 17:31:35




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