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韓国の中小企業、欧州とR&D協力を強化

世界最大のR&Dプログラム「ユーロスター2」/課題選定、中小企支援金3億→5億に 

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国内の中小企業は欧州最大の産業技術開発(R&D)プログラムに参与し、現地の研究所や欧州の中小企業が開発した技術を導入したり、共同で技術を開発する機会が拡大される。

10日、産業通商資源部と韓国産業技術振興院などによると、汎欧州圏の産業R&Dネットワーク「ユーレカ(欧州先端技術共同研究計画)」の加盟国である韓国政府は、ユーレカ・プログラム「ユーロスター2(E☆2)」の今年の出帆を控え、個別のR&D課題の予算を上方修正することに決定した。

また、各R&D課題の代表を大企業・研究所ではなく、必ず中小企業が引き受けるようにするなど、ユーロスター2の細部的な施行案も決定した。

ユーレカは1985年に、欧州18カ国が中小企業中心の産業技術開発共同体を造成しようと作られた、汎欧州圏の共同R&Dネットワークを指す。現在、ドイツ・スイス・英国など41カ国が参与中で、韓国は2009年にユーレカの準会員国として加入した。

ユーロスター2は会員国の2ヶ国以上が共同課題を申請すると、ユーレカ本部が共同プロジェクトとしての資格を承認し、各国政府が予算を支援する形で行われる。

政府は2009年以後、ユーレカの他のプログラムに参与したことがある。当時、韓国政府の投資額は課題あたり2億~3億ウォン水準だったが、ユーロスター2から政府は課題あたりの支援金を最大5億ウォンに増やすことにした。産業資源部の高位関係者は、「個別課題の予算を増額し、選択と集中を行うという意味」だと説明した。今までの5年間でユーレカプログラムに使われた韓国政府の総予算は320億ウォンだったが、ユーロスター2の予算は350億ウォンに増える。

ユーロスター2では各R&D課題の代表を必ず中小企業が引き受けるようにした点も注目される。ユーレカの他のプログラムでは大学や研究所も各課題の代表として参与できたが、ユーロスター2は必ず中小企業が各課題の代表として参与するように政府は規定した。

産業資源部の関係者は、「ユーロスター2は基本的に市場指向的なR&D課題なので、中小企業が代表として参与しなければならないという意味」だと語った。

韓国政府がユーレカ欧州本部に承認を要求している課題の数は毎年増加している。

韓国が初めてユーレカに加入した2009年は4件に過ぎなかった申請課題は、2011年に10件、2012年18件、昨年は32件に増えた。韓国政府のユーレカ投資額も2009年の24億ウォンから2011年に56億ウォン、2012年には63億ウォン、昨年は92億ウォンに増え続けている。

ユーレカプログラムの最大の利点は、世界最大のR&Dネットワークを短期間に確保できるという点だ。ユーレカ加入後、わが国の産学研究所70カ所が海外518以上の機関とR&D協力を進めた。

1件のプロジェクトごとに平均9つの海外機関との共同研究を進めたという意味だ。

■<用語説明>
・ユーロスター2(E☆2):ヨーロッパ圏最大の技術開発(R&D)ネットワークのユーレカが進行する中小企業R&Dプログラム。2014年から2020年まで推進されているユーロスター2には、40カ国が1兆9000億ウォンのR&D資金を注ぎ込むことが予想される。
  • 毎日経済_キム・ユテ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-10 17:35:03




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