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「サムスンヘルス」医療機器等の規制に足を引っ張られる

Gear FitのLEDセンサーの色までいちいち干渉/GE・フィリップス・シーメンスなどの大手メーカーら「既得権」 

  • 「サムスンヘルス」医療機器等の規制に足を引っ張られる
サムスン電子は最近、モバイルワールドコングレス(MWC)で披露したウェアラブルバンド「Gear Fit」に、心拍数だけでなく酸素飽和度まで測定して、正確な運動量を計量化できる赤色LEDセンサーを搭載しようとした。

しかし、心拍数と酸素飽和度測定機器は、韓国食品医薬品安全処と米国の自由貿易協定の規定に従って、医療機器としての許可を得なければならないという事実がわかり、緑色LEDセンサーに変えた。Gear Fitに酸素飽和度測定技術を搭載しようとしたが、食品医薬品安全処の許可を前提に、心拍数の測定のみを反映することにしたわけだ。

またサムスン電子は今年初め、医療診断製品をたずさえて中国の医療機器市場に進出を打診したが、検証を通過できず苦杯を飲んだ。これはサムスン電子の技術力の問題というよりも、GPS(GE・Philips・Siemens)と呼ばれる世界的なヘルス機器のメジャーメーカーが張った参入障壁に阻まれた事例中の一つだ。サムスン電子は2010年の医療機器事業に飛び込んでから4年が経つが、世界市場でのシェアは1%にも満たないことが分かった。これには政府の時代遅れの規制のせいもある。

公務員らが規制に基づいて裁量権を握り、業界で創造的に開発している商品を遮ったり、商品の発売を遅らせているわけだ。このような規制にかかって、2020年までに1兆2000億ウォンを投資して年売上10兆ウォン規模に育てようとしたサムスン電子のヘルスケア事業の計画は足踏み状態に陥っている。

3077億ドル規模の世界の医療機器市場で、GEのヘルスケアの売上は181億ドル、シーメンスは174億ドル、フィリップスのヘルスケア部門は123億ドル(2012年、各社会計基準)をそれぞれ占めている。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-04 17:45:38




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