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パッケージ海外進出、銀行と企業がウィン・ウィン

上半期にMOU 現地投資情報共有...カスタム現地化戦略設ける 

国内各銀行と大企業が国外投資情報を共有することで方針を決めた。26日、金融界によると、全国銀行連合会と全国経済人連合会は、国外投資情報を共有する内容などを盛り込んだ了解覚書(MOU)を上半期中に締結する予定だ。

大企業が外国に進出する際に、市中銀等と関連計画を事前に共有する構造だ。大企業と協力企業が進出しようとする地域に、都市銀行が一足早く金融サービスを提供するシステムを作るという計画だ。

今回のMOU締結で、銀行も外国に進出することがより容易になる見通しだ。サービス産業である銀行業の特性上、外国進出の初期から現地化を通じたリテールバンキングは現実的に容易ではない。国内企業が進出する地域に銀行が共同で進出することになれば、現地の金融ニーズを初期に確保し、安定した収益を創出できる。これを土台に、現地化を通じた長期的な収益モデルを作ることができる基盤を確保するわけだ。

銀行界の関係者は、「外国現地での金融調達が容易ではない大企業と協力企業を対象に、銀行が安定した金融サービスを提供できるだろう」とし、「企業の国外投資計画を土台に、銀行も長期的な外国進出戦略を事前に準備できる」と語った。

銀行界は持続的に外国進出を推進したが、実際の成果はまだ不十分なレベルだ。金融研究院の分析によると、国内銀行が外国に設置した店舗の銀行全体の収益への貢献度は0.7%の水準にとどまっている。国際化を示す多国籍化指数(TNI)は、2012年末の時点で国内銀行は3.8%に過ぎない。TNIが50%を上回る世界的な銀行と、30%台水準を見せる日本系の銀行に比べて国内銀行は、外国進出は大幅に低調だ。

このように低迷した銀行が国外事業を強化するために、企業との協力強化という新たなカードを提示したわけだ。特に、現在の銀行界の進出が不振のアフリカや南米などで共同進出を積極推進する計画だ。

銀行連合会は最近、各銀行の国外担当役員らと懇談会を開き、大企業と外国進出の際に協力する方案について議論した。銀行界の関係者は、「これからは定期懇談会を通じ、具体的な協力案を作っていくだろう」とし、「銀行同士でも外国進出時の協力を強固にする内容についても議論が行われた」と語った。今後に開催される定期懇談会には、輸出入銀行と産業銀行などの政策金融機関も共同で参加する外国進出時の共助を議論する計画だ。単純に外国に進出する国内企業への金融サービス提供だけではなく、国外プロジェクトに共同で参加する方案を用意するためだ。国外PF事業に輸出入銀行などの政策金融機関と市中銀行が共同で金融支援を行いつつ、国内企業が事業を受注する「パッケージ」式の外国進出体制を作っていくという計画だ。各銀行は懇談会を通じ、外国進出時の障害事項等については金融当局に積極的に建議する予定だ。

金融当局は、今回のMUO締結を皮切りに、企業と銀行間の発展的な協力モデルを構築できるものと期待している。金融委員会の関係者は、「企業が必要とする金融ニーズに合わせて支援できるシステムを作っていきたい」とし、「銀行と企業の意見を収斂し、より発展的なモデルを準備していく」と語った。

■ 用語説明
多国籍化指数(TNI):銀行対比の国外店舗の資産・収入・人員の比率をもとに、国際化の程度を示す指標。
  • 毎日経済_ヨンボム記者/アン・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-26 17:43:53




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