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韓国ビール市場シェア ロッテグループの進出で変化が起こるか

ロッテによる買収遮断...アジア橋頭堡確保/KKR、売却差益だけで4兆ウォン...韓国に税金8000億払う 

世界最大のビールグループのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ、ベルギー)がOBビールを再取得する。買収金額は58億ドル(約6兆1677億ウォン)に達する。

OBビールは20日、現在の最大株主であるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とアフィニティ・エクイティ・パートナーズ保有のOBビールの株式全量(100%)を、ABインベブが買収することにしたと明らかにした。

ABインベブは1998年、斗山グループからOBビールを買収して以後、2009年にKKRコンソーシアムから18億ドルを得て売却したことがある。KKRの立場では、わずか5年めでなんと40億ドルの売却差益を得ることになった。

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売却当時ABインベブは、今年7月からOBビールを優先再買収する権利を得たが、7月より時期を大幅に前倒しして、OBビール買収方針を決定した。これは急変する韓国とアジアのビール市場への対応戦略を、迅速に立てるためのものと解釈される。

今年、韓国のビール市場は上半期中のロッテグループの進出で地殻変動が避けられない。

OBビールとハイト真露が二分してきた国内ビール市場に新しい強者が割り込んで、市場の版図が急速に再編され得るという展望が出ている。

昨年まで韓国のビール市場でのOBビールとハイト真露のシェアは、それぞれ60%と40%程度だった。ロッテが追加用地に工場を建ててフル生産に乗り出すと、少なくとも国内ビール市場の30%は占めるだろうという分析が提起される。OBビールとハイト真露の影響力減退が火を見るよりも明らかだ。ロッテのビール市場への公式進出は、今年上半期中と予想される。

こうした中で、ロッテのOBビール買収戦参加の可能性も継続的に提起されてきた。

業界関係者は、「ロッテの買収戦参加が可視化すると、ややもすると買収価格の追加上昇はもちろん、韓国をはじめとするアジア市場の戦略に混乱が加重されるだけに、ABインベブが速戦即決でOBビール買収を決めたようだ」と明らかにした。

ABインベブは、単純に韓国シェアの守勢から抜け出してOBビールを前面に出し、アジアでの支配力拡大に積極的に乗り出す可能性が高い。すでにOBビールはABインベブ所有ブランドである「ヒューガルデン」を国内で生産しており、自社の「ブルーガール」ブランドで、香港市場で1位を占めている。ABインベブの立場では、OBビールを多少高く買っても、将来の生産拠点として活用して十分な収益を得ることができる。

業界関係者は、「韓国ではロッテの進出でシェアの下落が避けられないが、単純に国内市場だけを考えたなら、OBビール買収にこれほど巨額をかける理由はない」とし、「アジアの支配力を高めるところにOBビールが決定的な土台の役割をするだろう」と語った。

ABインベブは欧州と北米・南米などで強力な影響力を発揮しているが、ゆいいつアジア地域では弱いという評価を受けてきた。

一方、今回の再買収後もOBビールの経営は現在の代表取締役であるチャン・インス社長が務める。

ABインベブにOBビールを売ったKKRコンソーシアムが韓国に納付する税金は、約8000億ウォンと伝えられた。KKRコンソーシアムは今回の売却差益の一部を、法人税として納付する方針だ。外資系私募ファンドが韓国企業を買収した後、再売却して売却差益部分に対して税金を払うのは今回が初めてだ。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者/ジョシヨウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-20 17:35:19




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