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FTA、韓国よりEUがもっと利益

EU、対韓国輸出は4%↑輸入は7%↓ 

わが国と欧州連合(EU)が締結した自由貿易協定(FTA)は、わが国よりもEUにより多くの利益を与えたことが分かった。

EU統計を担当する欧州統計局(ユーロスタット)は15日(現地時間)、EUが昨年1~10月に韓国に輸出した金額は322億ユーロ(約46兆6735億ウォン)に達したと発表した。これは前年同期間の輸出(310億ユーロ)より4%増えたものだ。

一方、同じ期間にEUが韓国から輸入した金額は301億ユーロで、前年同期(324億ユーロ)より7%減った。これにより、2012年1~10月のEUの韓国に対する貿易収支は14億ユーロの赤字から、2013年の同期間は22億ユーロの黒字に転換した。

2011年7月、韓・EU FTA発効以後、EU側の貿易収支の改善効果がより大きく現れたことを示すものと解釈された。

一方、ユーロ圏(ユーロ使用の17カ国)の昨年11月の貿易収支の黒字規模が前月よりやや増えた。欧州統統計局はこの日、昨年11月の貿易収支の黒字が171億ユーロと、前月より3億ユーロに増えたと発表した。

貿易黒字の規模が増えたのは、輸入の減少幅が輸出の減少幅より大きかったからだ。11月の輸出は1608億ユーロで、前年比2%減少し、輸入は1437億ユーロで5%減少した。昨年1~11月の累積貿易黒字額は1390億ユーロで、前年同期の700億ユーロと比較して2倍近くに増えたと集計された。

とは言え、これらの欧州統計局の結果をさして、FTAの影響と断定するのは無理という意見もある。

ミョン・ジンホ韓国貿易協会首席研究員は、「FTAが発効した2011年当時、ちょうど核開発を行っていたイランが本格的な制裁を受け始めた」とし、「韓国がイラン産原油とナフサの代わりにEU産原油とナフサを、それぞれ726%、156%ほど増やして輸入した」と説明した。

ミョン研究員は続けて、「EU加盟国の危機が長期間続き、この地域への輸出はどの国にとっても困難になった」とし、「イラン制裁が完全に解けて、欧州の財政危機が解決される前までは、このような貿易の流れが今年も続くだろう」と付け加えた。
  • 毎日経済_キム・ドクシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-16 17:38:03




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