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サムスン、訪問採用・大学総長の推薦権導入

職務の専門知識備えた人材を常時選抜 

三星(サムスン)が導入しようとする「グーグル(Google)式」人材選抜システムは、暗記中心の入社試験を通じた底引き網式選抜ではなく、会社で必要な人材を、職務と状況に合わせて「カスタムメイド」で選ぶという趣旨だ。

入社志願者が実際に最終的に最高経営責任者(CEO)のインタビューまで、最大10段階を踏むグーグルの選抜方式をそのまま導入するわけではないが、大規模な新入社員公開採用を避けられない韓国的状況を考慮した措置だ。

15日、三星グループが発表した新人材選抜制度の核心は、「4大考試」とまで呼ばれ、塾まで生まれた三星職務適性検査(SSAT)の副作用を減らし、系列各社の職種・職務に合った人材を選抜するというものだ。

このため三星は、1995年にSSATが導入されて廃止された「書類選考」を復活させた。書類選考は来る2月に卒業する大学生から適用される、最も一般的な方式になる見込みだ。

とは言え、既存の書類選考のように大学・学科・単位・TOEICスコア・資格証・ボランティア活動など「千篇一律」の物差しで評価するのではなく、本人が希望する職務にどれほど専門性を確保したのかを重点的に見る。

開発者職種は平均単位よりもコーディング能力や、当該分野のコンテスト受賞の有無などが重要となる。三星グループ公開採用の特徴の一つである「出身学校」も問わない。

パク・ヨンギ三星電子人事チーム長(専務)は「志願職務と関係のない海外研修や多くの資格証を取るなど、不必要なスペックと通称されているものは採用に全く役立たない」とし、「関連職務分野に必要な資格証を取ったり、努力した点をより評価する予定」と強調した。パク人事チーム長は「書類選考は、実際に準備する者には自分自身を強く出せる機会の場となるだろう」と意味付けした。

採用時期も上・下半期の大規模な公開採用から「通年採用」に変える。従来はグループ公開採用の選抜発表2~3週間前に、採用関連のサイトを開き、志願を受けてSSATを表示する方法だったが、これからはこのサイトを一年中開き、志願者が挑戦してみようとする時点で自由に志願が可能だ。

グーグルの人材選抜は「常時採用」と「面接と職務中心」のカスタム採用が特徴だ。人材が必要な職種・職務を公開して、時期にこだわらず入社志願を受け付ける。インタビューも該当職種の先輩からマネージャー、幹部、最高経営責任者まで、最大10段階を踏む。

「訪問する開かれた採用」は、三星グループに先に入社した先輩たちが、事前にインタビューを行う制度だ。この時に受理した入社申請書と面談内容を土台に、発掘された人材も書類選考が免除される。三星採用チームが夏・冬休みの期間を除いて、各学校ごとに約3回訪問する。

一次に残った志願者が受けるSSATも、断片的な知識を問う問題から脱皮し、空間知覚力の項目を含み、数理領域も論理的な思考を必要とする方式に変える予定だ。パク人事チーム長は「常識問題は、平素読書をたくさんして、論理的な思考をすれば十分に解くことができる。単に覚えるだけでは解けない内容になるだろう」と強調した。
  • 毎日経済_ソン・ヂェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-15 17:20:54




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