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ネクセンタイヤ、営業利益24.9%増…超高性能タイヤの販売量が大幅増加

快速疾走…「高級戦略」通じた 

  • ネクセンタイヤ、営業利益24.9%増…超高性能タイヤの販売量が大幅増加
  • < 増える超高性能タイヤの売上高と割合 / 超高性能タイヤ販売地域別の割合 >

超高性能タイヤ(UHPT)とグローバルスポーツマーケティングを通じたネクセンタイヤ(NEXEN TIRE)の「高級化」戦略が、具体的な結実となって現れている。ネクセンタイヤは最近発表した第2四半期の業績で、売上げ4932億ウォンと営業利益695億ウォンを記録した。売上げは前年比で5.6%増、営業利益はなんと24.9%も増加した。

売上げに対する営業利益の増加が顕著なのは、高級製品である超高性能タイヤの販売量が大幅に増えたためだ。超高性能タイヤは「幅広タイヤ」と呼ばれる高性能(HPT)から一歩進化した製品だ。一般的にタイヤのリム径が16インチ以上のタイヤをいう。一般的なタイヤに比べて価格は20~30%高く、その分のマージンも大きい。

ネクセンタイヤの第2四半期における超高性能タイヤの売上げは2195億ウォンで、昨年第2四半期の1976億ウォンから11.1%増加した。ネクセンタイヤは、通常の汎用タイヤでは中低価格のイメージが強いが、超高性能タイヤの分野では世界の5強を視野に入れるほど先行している。

国内タイヤ3社のうち、全体の売上げで超高性能タイヤの占める割合が最も高い企業がネクセンタイヤだ。第2四半期のネクセンタイヤの売上げで、超高性能タイヤが占める割合は44.3%にのぼる。

韓国タイヤ(Hankook Tire)の超高性能タイヤの割合は30%にわずかに満たないし、錦湖タイヤ(Kumho Tire)は22~23%程度だ。ネクセンタイヤの売上げにおける超高性能タイヤの割合は2010年には32%だったが、6年めで10%ポイント以上増加した。

ネクセンタイヤの世界タイヤ市場シェアにおける順位は20位圏外だが、超高性能タイヤ市場では約5%で6位に上がっている。

ネクセンタイヤが超高性能タイヤに力を入れたのはかなり以前のことだ。 2004年から生産を開始し、昌寧工場の場合は全生産ラインが超高性能タイヤの生産が可能なように設計された。

ネクセンタイヤの高級化戦略を陣頭指揮するのはカン・ホチャン社長だ。カン社長は海外のスポーツマーケティングに関連するアイデアを直接提示するなど、数年前からネクセンタイヤのグローバルイメージの構築に力を入れていた。

カン社長は「価格で競争する中低価格市場から徐々に足を抜いている。収益性に焦点を当てた高級タイヤ、最新技術で作られたタイヤを売る会社に体質を改善する」と語った。

超高性能タイヤとともに、ネクセンタイヤの認知度向上に大きく寄与しているのはスポーツマーケティングだ。ネクセンタイヤは、イングランドプレミアリーグ、スペインリーグ、ドイツブンデスリーガ、イタリア・セリエAなどの、ヨーロッパ・サッカーのメジャーの舞台すべてで広告を展開している。昨年はプレミアリーグのマンチェスター・シティFCと公式パートナーシップを締結した。

シティーはヨーロッパ現地で「ビッグクラブ」に分類される有名チームだ。ネクセンタイヤは、第2四半期に欧州の売上げが前年比で35.3%増えたのは、「サッカーマーケティング」が期待通りに一役買ったものだと独自に分析した。

米国ではサッカーの代わりに野球を主に活用している。

2013年以来、メジャーリーグ球団のLA・ドジャース、デトロイト・タイガース、テキサス・レンジャーズなどとパートナーシップを締結し、今年は姜正浩選手が身を置いているピッツバーグ・パイレーツにも対象を広げた。これらのパートナー球団のホームゲーム時は、ネクセンタイヤのロゴがリアルタイムに露出される。

ネクセンタイヤは今年、米国のJDパワー(JD Power)が発表した新車用タイヤ顧客満足度調査で乗用車部門4位を記録したが、一般消費者の認知度の向上に影響を及ぼしたものと分析される。

ネクセンタイヤの関係者は「今年、クライスラーから発売する2017年型パシフィカに新車用タイヤ(OE)を追加供給するなど、北米や欧州などのグローバルな自動車メーカーへのOE供給の拡大に注力する計画だ」と明らかにした。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-29 16:24:15




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