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イラン、油化製品の輸入・自動車部品輸出の道開かれ

20日、米・EU貿易制裁の解除...中小企188社、6億ドルの輸出再開 

  • イラン、油化製品の輸入・自動車部品輸出の道開かれ
今月20日から、イランに対するわが国の中小企業の自動車部品の輸出が許可される見込みだ。これまで禁止されていた石油化学製品の輸入も可能となって、金や貴金属をイランに輸出することも制裁が解ける。

政府は、対イラン貿易制裁が本格化した昨年7月以前の水準に、貿易が回復するだろうと見通した。完璧な回復を仮定すれば、わが国の自動車部品の中小企業188社が5億9000万ドルを輸出する道が開けるわけだ。しかし、今段階の貿易緩和策では原油の輸入や鉄鋼・造船など、既存に制裁を受けていた品目は含まれていなかった。

バラク・オバマ米大統領は12日(現地時間)に発表した声明で、「来る20日からイランが史上初の高濃縮ウランの備蓄分の除去と、濃縮関連施設を解体することになる」とし、「現場検証を通じ、イランの約束遵守を世界が確認することになるだろう」と明らかにした。イランと西側主要6カ国(P5+1)が昨年11月に妥結した核交渉の合意内容を、20日から実行に移すことに合意したからだ。

EUも、イランの核交渉妥結の後続処置として20日から、石油禁輸などイランへの制裁を6ヶ月間解除すると明らかにした。今回の解除には金などの貴金属や石油化学製品の交易再開も含まれた。

核交渉の合意内容によると、イランは今後6ヶ月間に高濃縮ウランの備蓄分をなくす代わりに、米国などの西側諸国から42億ドル(4兆4100億ウォン)にいたるイランの海外凍結資産を解除して、一部の貿易制裁を緩和することにした。貿易制裁の緩和は、向後6ヶ月の期間限定で実施され、イランの約束履行に対する国際原子力機関(IAEA)の検証を通じて延長の可否が決定される。

貿易制裁が本格化される前からイランに輸出してきたわが国の中小企業は、悲喜が交錯する展望だ。石油化学輸入業者をはじめ、自動車部品の輸出企業、金・貴金属の輸出業者などには好材料だ。チュ・ソリョン産業通商部貿易安保チーム長は「輸入分野では石油化学製品の輸入が許可されたため、関連企業には好材料」と語った。

昨年上半期までのわが国自動車関連の対イラン輸出は、自動車部品(2億2000万ドル129ヶ所)、自動車鋼板(2億9000万ドル、50カ所)、タイヤ(8000万ドル9ヶ所)などにわたっている。

一方、鉄鋼・金融・原油と精油の制限は依然として残っており、関連会社は貿易制裁の追加緩和を待たなければならない見通しだ。貿易協会によると、対イラン輸出規模は昨年1~11月は41億4400万ドルで、2012年の年間規模の62億5700万ドルに大きく及ばない。対イラン貿易制裁が2013年7月から本格化したためだ。

しかし、10年余り続いてきたイランの核問題が実質的解決の局面に突入することによって、残りの貿易制裁項目も解かれる展望だ。国際原油価格の安定はもちろん、北韓の核問題処理にも相当の影響を与える展望だ。

一方、国連安全保障理事会の5常任理事国とドイツ(P5+1)は、イランと昨年11月24日にスイスのジュネーブでの4日間のマラソン交渉の末、イランの核開発プログラム中断と関連した暫定合意案を導き出したことがある。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂヌ特派員/セジョン=シン・ヒョンギュ記者/キム・ユテ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-13 17:33:40




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