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CJ-SK-現代百貨店も…白熱する「東洋マジック」買収戦


◆ レーダーM ◆

生活家電メーカーでありレンタル業者の東洋マジックの売却予備入札の締め切りに、CJとSKそして現代デパートが飛び込んで勝負を繰り広げることになった。さらにグローバル私募投資ファンド(PEF)のカーライルグループやベインキャピタルなどと、国産PEFのIMMプライベートエクイティ(PE)などの財務的投資家(FI)も大挙参加し、今回の売却の結果に市場の関心が集まっている。

11日、グレンウッド-NH PEコンソーシアムが実施した東洋マジック予備入札に、CJグループとSKネットワークスなど10カ所が参加した。 CJグループとSKネットワークスや現代デパートのほかに、資金力を前面に出した中国家電メーカーのメイディ(美的集団)、国内化学メーカーのユニド(UNID)、AJレンタカーを子会社に置くAJネットワーク、ボディフレンド(Bodyfriend)などの戦略的投資家(SI)らが買収に関心を表明した。このほかにもカーライル、ベインキャピタル、テキサス州パシフィックグループ(TPG)、IMM PE、CVCキャピタルなどの財務的投資家らが参加したと伝えられ、まず予備入札段階では興行人気を上げたというのが業界の評価だ。今回の買収戦では、特に戦略的投資家(SI)の意志が予想よりも強いと伝えられた。 SIは投資意向書(IM)を受領した時から売却側に、買収戦略と既存事業との相乗効果を説明し、強力に買収の意志を表明したことが伝えられた。

まずCJグループは「ケジョルパプサン(季節の食卓)」「チェイルチェミョンソ(第一製麺所)」「ツーサムプレイス」などの飲食(F&B)フランチャイズ事業で、ガスオーブンなど大量のキッチン家電を使用しており、製品納入と事後管理(AS)の観点から、東洋マジックとかなりの相乗効果を出すことができると見ている。また、生活文化コンテンツに基盤したCJワンカードと接続し、一般家庭での家電レンタル料をポイントで決済できるようにするというアイデアも持っていることが伝えられた。また別の有力候補として挙げられるSKネットワークスは、車両に続いて生活家電にまでレンタル事業を拡大するために、東洋マジックの買収に目をつけている。特にモノのインターネット(IoT)を組み合わせたSKテレコムのスマートホームサービスとSKハイニックスの通信チップを活用することで、家電レンタル事業は大幅なシナジー効果を出すものと見ている。

当初、東洋マジックの買収に関心がなかったと伝えられた現代百貨店グループが終盤の買収戦に飛び込んで、買収戦が熱を加えられた様子だ。現代デパートは、2013年に東洋マジックが東洋グループから分離されて売りに出てきた時にも関心を示したが、本入札には参加しなかった。現代デパートは関連会社を通じて浄水器とビデや冷水器などを販売中なので、相乗効果が期待される。

熱を帯びた競争構図が形成されただけに、IB業界では東洋マジックの売却価格は5000億~6000億ウォンに達すると見ている。

グレンウッド-NH PEの2014年買収価格が2800億ウォンであることを勘案すれば、わずか2年のあいだに2倍以上も上昇したことになる。

売却側は売却収入を高めることも重要だが、海外進出などで会社を長期的な眼目で成長させる力量を備えたところに経営権を渡すことに、内部の方針を立てたと伝えられた。特にリストラせずに会社を育てることができる買主を好むと伝えられ、価格的要素と同じほど非価格的要素も作用するという分析だ。

グレンウッド-NH PEは16日ごろ、入札資格候補(ショートリスト)を5ヶ所内外に選定し、5週間の実査後のチュソク(秋夕/9月中旬)以後に本入札を行う予定だ。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者/キム・ヒョヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-12 07:23:52




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