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サムスン、特許料4億ドル返還受ける

米ラムバス社に過多支払いの技術使用料の一部 

  • サムスン、特許料4億ドル返還受ける
サムスン電子が米国半導体技術企業のラムバスに支払った半導体特許使用料のうちから4億ドルを10年にわたって返金を受ける。

海外企業にすでに支払った巨額の特許使用料の払い戻しを受ける事は非常に異例のことだ。競争企業に比較してサムスンが過度の特許使用料を支払ったという巷間の指摘を一気に解消する成果として解釈される。

サムスン電子の高位関係者は「ラムバスと特許ライセンス契約を10年延ばす再交渉を昨年末完了した」とし、「4億ドル台の特許使用料を10年にわたって返してもらうことで最終合議した」と7日、明らかにした。

サムスン電子とラムバスの悪縁は9年前にさかのぼる。ラムバスはサムスン電子が自社特許を侵害したとして2005年に訴訟を申し立て、サムスンは2010年に両社間の訴訟を終わらせる対価として7億ドルの特許使用料を支払う事にした。ラムバスに前渡金2億ドルを払い、四半期ごとに2500万ドルの使用料を5年間追加で支払う事にしたもの。

しかしこの条件はSKハイニックスなど、他の半導体企業がラムバスに支払う使用料と比べて多すぎるという指摘が多かった。サムスン電子の特許チームは昨年、再交渉に突入しながらこの部分を改めることに力点を置き、けっきょく有利な条件を引っ張り出すことに成功した。

サムスン電子とラムバスは当初、2010~2014年まで有効な契約を昨年の末に早期終了し、今年から2023年まで10年間の新しい条項を適用する事にして、サムスンが去る4年間に支払った過多特許料の対当額を還付される事にした。

しかしラムバスの事情を勘案して一度に返還されるのではなく、10年にわたってサムスン電子がラムバスに支払うべき特許使用料を割り引く方式を採択した。サムスン電子はラムバスに2200万ドルを先払いし、今後の5年間は四半期ごとに1500万ドルの特許使用料を支払えば良い。

サムスン電子の高位関係者は「もし4億ドルの返還条件がなかったら、サムスンが支払うべき四半期ごとの使用料は3000万ドルに迫っただろう」と説明した。

たいてい特許使用料は市場シェアに比例する。メモリー市場のシェア(DRAM・NAND型フラッシュ含み、2012年時点)はサムスンが35.4%、SKハイニックスが16.6%に達した。

サムスンとラムバスの2010年契約当時に「条件を追加的に変更できる」と言う条項がなかったにも、大規模な使用料返還を導き出したことは、ラムバスがサムスン電子の未来価値をそれほどに高く評価したからと見られる。世界1位のメモリー企業であるサムスン電子がラムバスの半導体技術特許を使うだけで、ラムバスの半導体特許の価値が向上しうるからだ。ラムバス側が「半導体の恐竜」として成長するサムスンと友好的関係を維持し、Win-Win効果を引っ張り出そうと判断したと言うのが業界の分析だ。

サムスン電子のクォン・オヒョン副会長らサムスン電子の高位経営陣はラムバスとの長期的関係改善を希望しつつ、より有利な契約条件を導き出せるように特許チームに督励したと伝えられた。
  • 毎日経済_ファン・イニョク記者/ソン・ヂェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-08 04:02:03




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