トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン、自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリ社買収を仕上げか?

サムスン、自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリ社買収を仕上げか?


  • サムスン、自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリ社買収を仕上げか?
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は、自動車部品事業の前面に乗り出した。今月末にヨーロッパを訪問して、フィアットクライスラーの経営陣に会った後に、自動車部品メーカーの買収議論を仕上げることが分かった。

25日、業界によればイ・ジェヨン副会長は今週末、本人が社外取締役であるエクソール(EXOR)グループの取締役会に出席するために欧州出張に出る。エクソールグループは、世界的な自動車会社であるフィアットクライスラー(FCA)と名車フェラーリなどを所有する持株会社だ。最近、サムスン電子の買収説が回った自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリ(Magneti Marelli)は、フィアットクライスラーが100%の株式を所有する子会社だ。

2012年からエクソールグループの社外取締役を務めているイ・ジェヨン副会長は、毎年4回開催される取締役会にほとんど出席したことが分かった。去る5月にもイタリアのトリノで開催された取締役会に姿を現したし、来る29日に予定される理事会にも参加する。今回のイ・ジェヨン副会長のヨーロッパ行きは、エクソールグループ取締役会への出席と、マグネット・マレリ買収の仕上げを念頭に置いたものと観測される。サムスン電子は最近まで、マニエッティ・マレリ買収のためにフィアットクライスラーと多角的に交渉を進めてきたが、進展はすすまない状況だ。

会社をすべて売却したいフィアットクライスラーとは異なり、サムスン電子はインフォテインメントとテレマティックスなどの、電装部品事業のみを買収しようとする腹積もりだ。実際に、サムスンは会社を買収してもフィアットクライスラーに委託経営する方法を検討してきた。さらに金額をめぐる立場の違いも大きい。

サムスンはマニエッティ・マレリの技術力は最上のレベルではなく、エンジン事業部側に一部問題があると主張する反面で、フィアットクライスラーは反対の主張を行っているからだ。今回のエクソールの理事会をきっかけに、イ副会長はフィアットクライスラーの幹部に直接会って、買収交渉を議論することが分かった。フィアットクライスラーのセルジオ・マルキオンネ会長も、エクソールグループ副会長の資格で理事会に出席するからだ。

業界関係者は、「イ副会長はマニエッティ・マレリ買収の仕上げよりも、交渉再開または決裂という結論を出して戻ってくると予想される」とし、「フィアットクライスラーとの交渉が決裂しても、さらに買収候補群があると聞いている」と説明した。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 / 写真=毎経DB | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-25 20:18:22




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア