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トリモールやイムバクモールなど新興オンライン流通業者が人気


  • トリモールやイムバクモールなど新興オンライン流通業者が人気
京畿道・盆唐(プンダン)の主婦キム・ヂニさん(40)は最近、ご主人のビタミン栄養補充制を購入するためにインターネット「トリモール」(thirtymall.com)をクリックした。流通期限が一月余り残ったビタミン製品を捜し出した金さんは、市中価格で10万6000ウォンものをたったの9900ウォンで買った。割引率はおおよそ90%をこえる。キムさんは「製品に書かれた流通期限と実際に食べられる消費期限は違うという話をよく聞き、流通期限が切迫した製品でもそこそこ良い価格で購入している」と語った。

ここまでになれば「売れ残り」商品の再発見だ。もちろん消費者の立場からはいま出た「初売り」商品が一番ひかれるが、景気不況で売れ残りに対する人気も並大抵ではない。B級製品に消費者たちの視線が突き刺さった。

このごろ一番脚光を浴びているのは「トリモール」や「イムバクモール(imbak.co.kr)」のような新興オンライン流通業者だ。大部分は今年初めて店を開いたこれらのオンラインモールは、さいきん消費者の口コミに乗って訪問者数が急速に増加している。

これらは流通期限が最小2週間から最大2年まで残った製品を、一般消費者価格より最高90%、平均50%程度割引する。おもにお菓子やベーカリー、飲み物、ファーストフードなどを扱うが、健康機能食品や化粧品も安く売る。製品に問題があれば全額払い戻したり再配送するのみならず、所定の慰労金まで積立してくれる。

トリモール関係者は「製品配送と販売が可能な流通期限と異なり、実際に摂取できる消費期限はそれよりもっと長いという認識が、消費者たちの間に定立している」と語った。特に彼は「韓国消費者院によれば牛乳の場合、表記した方法どおりきちんと保管すれば最大50日までも摂取が可能だ」と説明した。

しかし反論も手強い。流通期限と消費期限に違いはあるが、一応食品を主に扱うことから、流通期限が切迫した商品に問題が発生することもあり得るからだ。ある流通業界の関係者は、「景気不況に売れ残り食品が流行するのは充分に納得できるが、この大勢が長続きするとはたやすく判断できない」とし、「他の流通チャンネルでもこのような売れ残り商品の取り扱いが大きく拡散することは難しいだろう」と語った。

ロッテスーパーは最近、倉庫に積まれた在庫物量500余種類、総180万個の商品を年末「スーパーディ」行事として出した。通常、年末ともなれば売り切りセールをするのが慣例だが、今年は在庫量が例年より多く、史上最多の品目・物量を用意して70%まで割引販売する事にした。

ここには大型マートや企業型スーパーマーケット(SSM)を中心にした、今年のオフライン流通業者の全般的な不況問題も溶け込んでいる。

ロッテスーパー関係者は「今年は営業規制のせいで流通業社の販売が不振だったのみならず、製造者も在庫処理に難しさを経験する二重苦が発生した」とし、「幸い在庫物品に対する消費者の認識が悪くなく、企画行事を用意した」と語った。

イーマートやロッテマートも今年から「破格価処分売場」の商品比重を昨年より60~70%増やし、消費者獲得に乗り出した。陳列台の長さを増やすだけでなく、消費者の主要な動線に合わせてムービングウォーク周辺に、該当のコーナーを配置している。Gマーケットや11番街など、オープンマーケットも流通期限の切迫した製品を70%程度安く売る行事を運営中だ。ロッテマート関係者は「破格処分売場の売上げが、今年は昨年に比べて2倍近くに増えるほど、消費者の反応が熱い」と伝えた。
  • 毎日経済_ソ・ヂヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-30 17:10:44




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