日本の壁…サムスン電子LED事業、日本から撤収

流通網・技術標準・円の「3重苦」…世界1位のサムスンテレビ、日本市場進出できず 

サムスン電子が次世代成長品目として選択していたLED事業を、日本から事実上撤収する事にした。日本特有の電子製品流通網をくぐって市場に進入しにくいうえ、日本政府が制定する商業用LED標準が日本業社にだけ有利になるように筋立ててあるからだ。

最近進行している円の切下げも、日本市場内での韓国製品の競争力墜落の原因になっている。

電子業界によれば22日、サムスン電子は最近DS(部品)部門傘下のLED事業部にあった家庭用LED電球販売機能と組職を、CE(生活家電)部門傘下のCE事業部に移管した。CE事業部は日本市場に流通網が全くなく、事実上は家庭用LEDの日本市場進出を放棄したわけだ。

B2B(企業間取り引き)にあたる商業用LED事業はDS部門LED事業部が維持しているが、日本政府が推進するLED標準がサムスン電子の技術と合わなくて、新規事業を中断する事にした。

サムスン電子は既に日本市場に進出している商業用LEDに対する維持・補修・管理だけ継続するが、これも徐々に減らして行くという計画だ。サムスン電子関係者は、「円がしきりに落ちる状況で、日本企業と価格競争をすれば収益性が悪くなる結果をもたらす」とし、「日本以外の米国など、他の大規模市場により力量を集中するという次元」だと説明した。

こうして、サムスンは2009年のLED事業を次世代収益源として目をつけてLED事業部を設置して日本市場進出を積極打診して来たが、けっきょく日本市場の障壁を越えることができなくなった。

電子製品分野で日本消費者の自国企業製品に対する格別の愛着と自負心が、日本市場に進出するところに障害として作用している。

サムスン電子はスマートフォン販売では全世界すべての地域で1位を席巻しているが、ただ日本でのみ苦戦している。

市場調査業社であるストラテジー・アナリティクスによれば、去る第3四半期の日本市場のサムスン電子スマートフォン販売シェアは9.9%で4位だった。1位はアップル、2位と3位はそれぞれソニ-とシャープが占めた。

サムスン電子関係者は「日本の消費者にはスマートフォンはアイフォンではなければ日本製品」とし、「それだけに、サムスン・スマートフォンが10%近くシェアを占めたことはたいへんな成果」と語った。国内市場で日本製品の販売が少ないことに対する日本の消費者の反発という評価もあるが、グローバル市場とも対照的な姿を見せている。

サムスン電子スマートフォンは世界の各大陸はもちろん、アイフォンの本場である米国でも1位を占めたりした。国内企業が世界市場で1位を続けているテレビ販売も同じ。

市場調査機関ディスプレィサーチの調査では、世界の薄型テレビの市場シェアは去る第3四半期、サムスン電子が25.5%、LG電子が14.7%で1、2位を占めている。ソニ-が7.5%で3位に上がったが、シャープ4.9%、パナソニック4.3%など、スカイウォス等の中国業社にも劣っている。しかし日本市場になると話が変わる。

日本のフラットTV市場はシャープが38.1%、東芝21.4%、ソニ-16.1%、パナソニック16.0%等で、95.6%を日本企業が掌握している。LG電子が2%でやっと命脈を維持し、サムスン電子は0%だ。中国業社であるハイセンスも日本市場では1.8%で気を抜くことができない。

LG電子は多少異なる立場を取っている。超えることができない壁だと言って、いつまでも放棄できない市場だという。これによって、数年前から日本市場進出を打診している。

LG電子関係者は、「短期的な成果は期待できないが、長期的な目で市場進出を試みている」とし、「しかし日本で成果を出すことはまだ現実的に難しい」と語った。

円の下落も国内電子業者が日本市場に進出する時に壁として作用する。

今年に入って円が25%近く切下げられ、韓国ウォンの価値はしだいに上昇して来た。世界市場で日本製品との価格競争力が弱化することはもちろん、日本市場で成り立っている微々たる販売さえ収益につながらない。

日本の家電市場は幕府時代から流通を掌握している5つの門閥が100年あまりのあいだ、地域別に流通網を掌握しており、この市場に進入することは簡単ではない。現在まで、海外の家電業社が日本市場に成功的に進出した所はブラウンカミソリがほとんど唯一だ。
  • 毎日経済_イ・ヂニョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-22 18:08:48