トップ > 数字経済 > マーケット > 誰が速いか…IPTV「10分戦争」

誰が速いか…IPTV「10分戦争」

ビデオオンデマンドサービスのアップデート短縮競争/SKBBは放送後10分、KTは放送開始後10分 

ドラマ「応答せよ1994」を楽しんで見る会社員キム・インスさん(35)は、金曜日夕方の集まりに行くために放送を見逃してもそれほど惜しがらない。

放送が終わってたった10分後には、モバイルインターネット(IP)TVに注文型ビデオ(VOD)が上って来るからだ。金さんは「家に帰る時にスマートフォンで見るのに便利だし、つまらない場面は早回しできるのでVODをよく利用する」と語った。

IPTV業界に「スピードアップデート」競争の火が付いた。放送が終わってVOD提供までの時間を縮めるために技術開発に跳びこんでいるのだ。

KTが去る3月、放送終了1時間以内にVODを見られるサービスを出したのに続き、SKブロードバンドは去る9月に、KBS・SBS・CJE&Mの番組放送が終わって10分後にアップデートするサービスを提供し始めた。SKブロードバンドは放送終了10分以内のVODアップデートのために、放送が終わった直後にVODファイルを生成できるソリューションを開発した。

ここにKTが放送が始まって10分ほどで再び表示できる仮称「性急なVOD(仮称)」サービスを準備して、スピードアップデート競争にまた火が付いている。KTは早ければ来月に商用サービスを始める予定だ。

2012年初までは放送が終わり、IPTVで再び表示ができるまで12時間かかった。

競争を通じてVODアップデート時間が大きく短縮されたのだ。

IPTV事業者らがVODアップデート時間を減らすために努力するのは、有料VODが主要な収益源として急浮上しているうえに、有料VODのすばやいアップデートがVOD利用率増加と関連があるからだ。

KT、SKブロードバンド、LGユープラスの3社が提供するIPTVサービスは、加入者が超高速インターネットや移動通信との結合商品として利用する場合が多く、収益確保に大きく役立たない。業界最大のIPTV加入者の当月平均売上げ(APRU)は1万7000ウォン台に過ぎない。有料VODはIPTVの月料金と別に決済されるから、これが増えればこそIPTVの収益性が大きくなる。

特にVODアップデート時間が減るほどに、VODの売上げが増えるという点がIPTV企業らの競争を煽っている。

事実、SKブロードバンドが各時点の視聴率1位の芸能番組と1位のドラマを対象にして調査した結果、放送終了後12時間以内にアップデートする時は全体IPTV利用者の1.36%だけ放送当日に有料VODを視聴したが、1時間に短縮したところ3.01%に増えた。10分以内のアップデートを始めると、放送当日の有料VOD視聴者が8.34%と大きく増加した。

SKブロードバンド関係者は「本番が終わるやいなやまた見ようとする需要が増えている」とし、「有料VODの売上げ拡大のために、アップデート時間の短縮が重要なポイントとして浮き彫りになった」と説明した
  • 毎日経済_ファン・ヂヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-19 17:08:50




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア