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成長とまったKTに「ファンの法則」植える


KT最高経営者(CEO)推薦委員会がファン・チャンギュ(黄昌圭)成均館大碩座教授を次期CEOに指名した。それも8人の委員が満場一致で決定した。彼の経営能力とグローバル感覚をKTに接ぎ木しようとする意図と見られる。

イ・ソクチェ(李錫采)前KT会長の辞任以後、KT社内外の理事8人で構成されたKT CEO推薦委員会はひと月あまりをかけて公募、書類検討、4倍数候補の圧縮、最終候補決定などの過程を進めて来た。

KT CEO推薦委は16日、ファン・チャンギュ教授を次期KT CEO単独候補として推薦する理由に対し、「推進力、グローバルマインドなどを強みに、現在KTが処している危機を克服して経営を本軌道に乗せるのに寄与し、長期的に会社の価値を大きく高めることと期待する」と明らかにした。

ファン・チャンギュ候補はサムスン電子半導体部門を導いた頃、攻撃経営を通じてサムスン電子半導体神話を育成した。

彼は「ファンの法則」を唱えてこれを証明した卓越なエンジニアであり、緻密で周到綿密な戦略で会社を導いた成功した経営者として評価されている。

2001年、東芝の提携提案を断ってけっきょく東芝を圧倒したエピソードは有名だ。当時、メモリー半導体分野でサムスンより進んでいた東芝がサムスンに共同開発を提案するやいなやイ・ゴンヒ(李健煕)サムスン会長はこれを肯定的に検討したが、ファン候補はこれを一刀のもとに断った。1年だけ時間をもらえれば必ず東芝を超えると語った。以後、彼は1年ぶりに約束を守った。

スティーブ・ジョブズ前アップルCEOに「iPodにサムスンのNAND型フラッシュを搭載すれば世の中が変わるだろう」と説得したエピソードも有名だ。

事実、サムスンのNAND型フラッシュを導入したiPodは全世界のMP3市場を支配することになった。

全世界的に半導体分野の大家として認められている彼は、サムスン電子の首長として多くのグローバル感覚を積んだ。

このような面から、KTの最も大きな課題中の一つである「通信事業の回生」「内需企業の限界脱皮」を同時に解決する適任者として挙げられた。KTは「キャッシュ・カウ」として挙げられるモバイル事業で市場主導権を失っている。

市内電話や超高速インターネットなどの既存の有線サービス事業が停滞している中でモバイル部門まで成長を止め、危機感が加わっている。通信事業全体の売上げと営業利益も下落勢を免れることができない。

チョン・テミョン成均館大ソフトウェア学科教授は「新しいCEOはグローバルな力量をそなえた企業として成長しうるKTの未来ビジョンを提示しなければならない」と明らかにした。

KT最大の難題として挙げられる組職葛藤の治癒問題は、ファン・チャンギュ候補の経営能力を検証する試験台になる見込みだ。

職員数が3万2600人にのぼるKTは「落下傘」人士と既存のKT内部職員の間における葛藤を含め、旧労組と新労組のあいだの相異した声、組職内の派閥人事など、葛藤が深刻な状態だ。

特に前任CEOが背任嫌疑を受けている状態で辞任した後の、ごたごたした組職を収拾することが急務だ。
  • 毎日経済_ファン・ヂヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-17 04:01:01




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