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「矛と盾」の特許戦、サムスンの反撃カードは?


12日午前、サムスン電子がソウル中央法院で開かれたアップルとの特許訴訟で完敗した直後、関連部署であるサムスン電子IM(インターネット・モバイル)部門はてんやわんやの大騒ぎになった。「韓国でこんな判決が出るとは予想できなかった」とか、「全世界で進行中の訴訟戦で、不利な結果として作用するか心配だ」と言う声が聞かれた。

今回の訴訟は双方のあいだの特許侵害を主張していた昨年の国内一次訴訟とは異なり、サムスン側が一方的にアップルを追い込む格好だった。それだけにサムスンは今回の裁判での勝利のために、長期間緻密な準備をした。訴訟初期に5件だと主張していた特許侵害件数も3件に、自発的に減らした。特許法理を緻密に検討し、必ず勝つことができる件数に集中しようという戦略だった。ところでこの日、サムスンは法院でただの一件も勝利できなかった。それどころか、屋敷内の菜園である国内法院で手痛い成績表を受けとった。

今回の判決で今すぐサムスン電子の営業に及ぼす影響力は大きくはない。訴訟対象になったアップル製品の相当数が発売開始されてからずいぶん経ったことから、アップル製品の輸入禁止が霧散した判決結果が、売上げに及ぼす変数は微々たるものという分析だ。

しかし今回の判決が、特許訴訟に臨むサムスン電子の立地を相当に狭くする可能性が高いというのが専門家らの観測だ。サムスンは最近アップルとの訴訟戦で、標準特許より常用特許に集中しようとする姿を見せて来た。技術標準と特許の入り混じった性格である標準特許は、特許権侵害を認められにくい最近の趨勢を勘案したのだ。

今回、韓国法院に提起した3件の特許すべてが常用特許関連の内容だった。今回の裁判結果が全世界9ヶ国にわたって開かれる裁判結果にどのような影響を及ぼすのかも変数だ。一方、まだ一審判決が出たことに過ぎず、上級法院の判決を待たなければならないという愼重論もある。

特許庁関係者は「今回の判決が企業に及ばすことのできる影響は追って状況を見て判断しなければならない」とし、「サムスン側が控訴するという意味を明確に明らかにしたように、まだ裁判が終わったわけではない」と語った。

今回サムスンが勝訴判決を受けたドイツでは、サムスンが勝機をつかんでいる。2011年6月、アップルが特許侵害でサムスンを初めて提訴して以来、ドイツ法院は去年3月、9月、12月にわたってサムスンがアップル特許を侵害しなかったという主旨の判決を下した。サムスン電子関係者は「ドイツ法院の専門的で公正な判決を歓迎する」とし、「これからもサムスン側に良い結果があること」だろうと語った。世界各国でアップルと五分五分で特許戦争を繰り広げているサムスンの立場から、韓国での訴訟敗北の苦い結果をドイツの勝訴判決である程度ばん回したという評価も出ている。サムスン電子関係者は「全般的な勝機はサムスンが握っている」とし、「今後とも技術保護のための特許訴訟の手網を緩めない」と語った。
  • 毎日経済_ホン・チュソク記者/キム・ギュシク記者/ソン・ユリ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-12 17:28:36




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