円安の空襲、パプリカの逆説…輸出増えても儲けは減って

売るほどに収益性がより悪く/観光にも飛び火…訪韓日本人25%↓、ホテル客室もひんやり 

‘円安’空襲で輸出農家と旅行業界も呻吟している。農業分野で直撃弾を喰らった所はパプリカ輸出農家だ。農林畜産食品部によると、去る1~11月のパプリカ輸出量は1万9700トンで、昨年同期に比べて3.1%増加したが輸出金額は7670万ドルと6.5%減少した。

パプリカはわが国の代表的な対日輸出貢献品目で、全体輸出量の98%以上を日本に出している。問題は、日本に売れば売るほど韓国農家の収益性は悪くなる‘パプリカの逆説’が発生しているという点だ。年初と比べた場合に円貨の価値がウォン貨との対比で20%減少したために、農家の立場からは同じパプリカ1個を輸出したところで、入って来る売上高のうち5分の1が減るわけだ。

韓国農水産食品流通公社(aT)が最近分析したところによれば、円貨の価値が10%下落すればパプリカの対日累積輸出額は半年後に21.6%減少するという。1000ウォン当たり100円の時にパプリカを日本に6ヶ月間100万ドル分輸出したとすると、円貨の価値が10%下落して1000ウォンあたり110円になった場合は、6ヶ月後の累積輸出額は78万4000ドルで21.6%減るというわけだ。

旅行業界も円安で苦しんでいる。韓国観光公社によれば今年に入り、第3四半期までに韓国を訪問した日本人観光客数は206万5000人で、去年の第3四半期の累積数字である277万2000人と比べるとおよそ25.5%ほど減少した。

このような流れが続いたら、年末までの日本人観光客は300万人にも及ばないと見込まれる。韓国を訪問する日本人観光客数が200万人台にとどまることは、2009年に305万3000人を突破して以来5年ぶりだ。ソウル市の小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルは全体客室の最大40%を満たした日本人泊まり客が前年から平均30%以上減り、ウェスティン朝鮮ホテルも日本人泊まり客が前年対比15%以上減少した。

円安空襲の飛び火は航空業界にも飛んでいる。去年の第3四半期までは312万9800人あまりが日本との航空路線を利用したが、今年の第3四半期までは288万6400人あまりにとどまった。この間に7.8%ほど日本路線の利用客が減少したわけだ。

為替変化による観光需要の敏感度を分析する‘為替弾力度(為替変化による出入国変化率)’はもはや危険水位を超えている。韓国文化観光研究院が調査した日本の為替弾力度は0.92に達する。韓国を訪ねる主要国の為替全体弾力度の0.56と比べるとほとんど2倍だ。

シム・ワンソブ木浦大学教授は「ウォン高の勢いを放置すると観光産業は致命的な影響を受けるしかない」と警告した。
  • 毎日経済_シン・イクス記者/シン・ヒョンギュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-03 17:26:38