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BLACK YAK、韓国アウトドア初の欧州直進出

カン・テソン会長の特命「最強国北欧ブランドを越えよう」 

  • BLACK YAK、韓国アウトドア初の欧州直進出
  • < 重さが71グラムに過ぎないBLACK YAK「エマージェンシージャケット」 >

韓国アウトドアブランドBLACK YAK(ブラックヤク)が「欧州攻略プロジェクト」稼働2年で、欧州に旗を立てた。13日、業界によると、BLACK YAKは最近、国内のアウトドアブランド初で自社欧州法人を建て、直進出を宣言した。

「ファッションの本場」と呼ばれる欧州では、ローカルブランドの市場掌握力が高く、国内のファッション会社が直進出をしたケースがほとんどない。MCMやFILAのように、元々海外ブランドだったものを韓国企業が買収したケースを除いては、探すことは難しいというのが、ファッション業界の説明だ。

またアウトドア市場​​は、アルプス山脈を挟んでいるスイスとドイツ、ロッキー山脈があるカナダ、スウェーデンなどの北欧ブランドが絶対強者として君臨している。スウェーデンのホグロフス(HAGLÖFS)、スイスのマムート(MAMMUT)、カナダのARCTERYX(アークテリクス)などの高価プレミアムブランドが、この市場をしっかりと握っているということだ。このため、欧州では韓国はもちろん、日本でさえも簡単に開けなかった市場と評価される。

しかし、「アウトドア分野で最強国である欧州を開拓する必要がある」というBLACK YAKのカン・テソン会長の特命下に、BLACK YAKはすでに一昨年から専門チームを設け運営してきており、今年6月にドイツ・ミュンヘンに直接法人を建て、実を結んだ。

BLACK YAKは、今年の初めに開催された「ISPO2016(国際スポーツ用品展示会)」でも、徹底した欧州現地市場と顧客の分析を介して、「欧州型プレミアム製品」を開発して発売した末、この博覧会でも類を見ない11冠受賞という快挙を成し遂げたことがある。この博覧会では、多くのバイヤーと流通業者が相談を要請してきて、これにBLACK YAKはドイツ現地法人まで建てて、欧州攻略に拍車をかけたという裏話だ。

BLACK YAKは6月に法人を建て、今年の秋・冬コレクションを披露してわずか3週間後に、すでに欧州10カ国、55店舗に入った。この中には、欧州最大のスポーツ用品流通店として選ばれるドイツ「グローブ・トロッター(Globetrotter)」「スポルトシュエック(Sport Scheck)」「シュスター(Schuster)」などが含まれている。

BLACK YAKは、韓国で発売した製品と少し異なるプレミアム製品を欧州市場に披露している。代表製品は、「ISPO2016」で賞を受けた「エマージェンシージャケット」だ。このジャケットは、ポリエチレン原糸で超軽量・超強度の特性を持つ繊維で作られたが、水よりも軽い。実際に商品の重量はミディアムサイズを目安に71グラムに過ぎない。体積も小さく、手のひらほどの大きさで折りたたんで持ち歩けるジャケットだ。

このようなBLACK YAKのジャケット製品群は、ドイツ現地で「3大アウトドアブランド」とまで呼ばれる「アークテリクス」よりも価格が高めに策定されている。欧州の場合、生産者が販売価格を決定するのではなく、リテーラーが納品された価格に基づいて消費者に適した推奨消費者価格を定める仕組みだ。それほどBLACK YAKがプレミアム製品の待遇を受けているということが会社側の説明だ。

BLACK YAKは、オフライン流通売り場の納品だけでなく、欧州内のオンライン販売も現地法人から直接担当する予定だ。
  • 毎日経済 パク・インヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-13 17:17:49




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