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韓国のオンライン専門モール8兆ウォン時代

100万社が活動、デザイン・マーケティング備えた企業型に進化 

  • 韓国のオンライン専門モール8兆ウォン時代
伴侶動物用の天然手製飼料専門オンラインモール「ドッグ・クック」。韓牛の肝焼きから牛タン蒸しまで高級愛犬用の食べ物200種類余りを、注文が入ってくるとその時から直接作り、配達する真心のおかげで愛犬ホテルと百貨店にも納品するほど有名になっている。軍人用品専門モール「フーアーミー」は、「ゴムシン」(軍隊に行った彼氏を待つ20代序盤の女性)という新しい顧客を発掘し出した。アレルギー防止の軍番紐など他の所では見られない異色的で実用的な商品を販売し人気だ。

特定のカテゴリー製品のみ売るオンライン専門ショッピングモール(専門モール)の成長の勢いが恐ろしい。総合オンラインモールや割引店など大型流通業者が効率上、取扱できない専門的でありながら希少性の高いアイテムを発売し、現在、全体オンラインモール市場の版図を左右する「ダークホース」として急浮上した。

2日、統計庁によると、昨年の国内専門モール市場規模(取引額基準)は8兆6844億ウォンと10年前より4.4倍増えた。これは全体電子商取引の取引額の22.6%に達する。今年1・4四半期の取引額もまた2兆1324億ウォンへと昨年の同じ期間に比べて15.1%も増加した。百貨店とマートなど主要オフライン流通売場の売上がこの期間、足踏み状態か逆伸張したことを勘案すれば驚くべき成長の勢いだ。

1990年代後半、インターネット文化の普及とともに誕生した専門モールは、主に個人が小規模資本で手軽に創業できる窓口として脚光を受けながら、速く拡大した。初期、ファッションと電子製品程度で局限していた取扱品目も、食品と生活用品・愛犬用品やシルバー世代用製品などへ広がり、量的に爆発的な成長を続けている。

電子商取引ソリューション業者「カフェ24」によると、現在この業者を通じて運営される専門モールの数字は2000年代中盤に毎年21%ずつも増え、現在75万社まで多くなった。業界ではこれを含めた国内専門モールの数字は100万社余りに達するものと推定している。単純に数字のみ増えたわけではない。初期に単純に卸売市場から物をもってきて売る「仲買人」水準にとどまっていたが、今では「専門モール」という名前に合わせて進化しているということだ。

40年の経歴を誇る家具商品が代表として乗り出し、直接手作業でつくるプレミアム古家具を販売する「イェモッ」が代表的だ。すでにつくられた服を東大門で買い取って売るのみだった個人のファッション専門モールも、最近では独自デザインと企画人材を備え、製品生産から流通・マーケティングに至る全過程を独自に解決する企業型に形を変えた。

オンラインモールで爆発的な人気を集め、ロッテ百貨店入城に成功した女性ファッションモール「スタイルナンダ」のように、以前より強化された位相を前に出し、販売チャネルを拡大した企業型専門モールも続々と登場している。

海外では「ショッピング韓流」を主導する主人公として猛活躍中だ。カフェ24のキム・ソンテ海外事業総括理事は、「現在1万4000人余りの事業者会員が英文モールや中文モールなど海外顧客のためのショッピングページをつくり、運営している」とし、「アマゾンなど海外オープンマーケットに入店した所まで含めると、その数字はさらに増える」と説明した。

「チョン・ソンイコート」などを求める海外逆直購入族を狙い、政府が6月に披露するオンラインショッピングモール「Kモール」にもこれら専門モールが大挙して巣をつくる展望だ。流通業界の関係者は、「専門モールは多様化した消費者の好みに合わせ、多品種・少量生産体系に変わる消費市場トレンドとよく合う」とし、「海外進出の道も開かれており、今のように速い成長の勢いは当分続くだろう」と語った。

■用語説明

専門モール:ひとつの商品群もしくは主な商品群だけを構成して販売するオンラインショッピングモールのことをいう。多様な分野の製品を一場に集めて販売する総合モールと差別化される。
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-01 18:10:49




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