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現代・起亜自動車「世界4位」進入に青信号、ルノー日産追い越す勢い

今年、初めて全世界販売台数が800万台突破するか...最大市場の中国でGM抜いて2位に浮上 

  • 現代・起亜自動車「世界4位」進入に青信号、ルノー日産追い越す勢い
現代・起亜自動車(会長チョン・モング)の「世界4位」進入に青信号がともされた。12日、毎日経済調査の結果によると現代・起亜自(世界5位)は今年の1~4月に世界市場で総271万5906台を販売し、同期間に269万1454台を販売したルノー日産グループ(世界4位)を約2万4500台差でわずかに上回ったと集計された。このような傾向が年末まで続いた場合、現代・起亜自は2009年に米フォードを抜いて世界第5位(販売台数ベース)に跳躍した後、5年めに一段階上がって世界4位に進入することになると思われる。

現代自の関係者は、「米国など世界の自動車市場の需要回復や、ジェネシスやソナタなどの新型モデルの投入が重なって、上半期の販売好調が続いている」とし、「このような傾向なら今年の販売目標(786万台)を超え、史上初の800万台突破も可能のようだ」と慎重に見通した。

現代・起亜自はこの5月、北米市場の売上高が前年同期との対比で8.5%増えたうえに、6月からは主力モデルの新型「LFソナタ」が現地で販売され始めた。現代・起亜自はこの5月、米国で総13万994台(現代車7万907台・起亜車6万87台)を販売したが、これは米国進出以来の月別記録では史上最高の実績だ。去る9日、米国出張に向かった鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車副会長も、新型ジェネシスとソナタなど主力車種の出荷動向を現地で直接督励している。

現代自動車は1999年に起亜自動車を買収合併(M&A)し、2000年に世界順位でトップテンに初めて進入した後、2002年には8位で2007年に6位、2009年には5位と、速い速度で順位を引き上げたが、トヨタやゼネラルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲンやルノー日産などの上位の自動車メーカーの壁を越えられないまま5年間、ランキングは5位にとどまってきた。

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  • トルコのイズミットに位置する現代自動車トルコ工場で、現地従業員が生産に従事している。年産20万台の生産能力を備えた現代トルコ工場は、i20とi10などのヨーロッパ市場戦略車種を生産している。[写真提供=現代車]

こうしたなかで、今年に入り自動車需要が急増している中国やインドなどの新興市場での善戦が、現代・起亜自の世界ランキング躍進に大きな力となっている。世界最大の自動車市場である中国で、現代・起亜自は1~4月に総58万2890台を販売し、昨年の同じ期間より10.1%販売量が増えた。このようにして、現代・起亜自は中国市場で米GMを抜いて、5年ぶりに現地市場の販売台数で2位に上がった。2009年に北京第2工場を竣工し、フォルクスワーゲンに続いて中国市場2位に上がったことがあるが、その後の5年間はGMやトヨタとの熾烈な競争の中で、ずっと3~4位にとどまっている。

インド市場でも、1~5月に前年同月対比で4.3%増の17万4000台の新車を販売し、日本のスズキに続きシェア(16.4%)で2位の座を堅固に守った。これにより、現代自動車の1~5月の海外累積販売は前年同期との対比で4.8%増の179万6143台、起亜自動車は9.7%増の111万8567台と、それぞれ集計された。輸入車攻勢に押されて韓国市場でのシェアがやや低下しているが、現代・起亜自の販売の85%を占めている世界市場が好調で、これを相殺しているわけだ。

13日(現地時間)に開幕する2014年ブラジルW杯は、現代・起亜自の南米市場攻略の新たな転機をもたらすものと期待される。現代自はサンパウロ工場で生産している現地戦略モデル(HB20)を前面に出し、昨年は前年対比で96.5%増加した21万2900台の新車をブラジル現地で販売した。

ウリ投資証券のチョ・スホン アナリストは、「ウォン高に伴う収益性の鈍化憂慮、賃金団体交渉と労使問題が問題になるかもしれないが、世界各地の工場生産と現地販売が順調で、持続的な成長が予想される」と展望した。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-12 17:21:22




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