トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン電子、マーベルと手を組みコンテンツ競争力強化

サムスン電子、マーベルと手を組みコンテンツ競争力強化

サムスン電子、世界的エンターテインメント企業マーべルとのパートナーシップ/アモレッド搭載したGALAXY Tab Sでモバイル・エンターテインメント市場を主導 

  • サムスン電子、マーベルと手を組みコンテンツ競争力強化
  • 12日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン劇場で開かれた「サムスンGALAXYプレミア 2014」イベントに参加した全世界のメディアとサムスン電子の協力会社の関係者らが、この日にサムスン電子が発表した戦略タブレット「GALAXY Tab S」を試している。[ニューヨーク=パク・ポングォン特派員]

「改善されたマルチタスク機能、細いベゼル、スリムなデザインと金色の枠が他の製品と差別化する。多様なコンテンツまで大挙取り込んだ点が印象的だ」。

12日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン劇場で開かれた「サムスンGALAXYプレミア 2014」イベントに参加したフィンランドのIT雑誌「TM」のライモ・ヨルネン編集長はこの日、サムスン電子が発表した「GALAXY Tab S」をこのように評価した。

この日、サムスン電子はモバイル・コンテンツの競争力を強化するために、世界的なエンターテインメント企業であるマーベル・エンターテイメントとパートナーシップを結んだことを電撃発表した。マーベルはウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社で、映画『アイアンマン』『X―メン』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『キャプテン・アメリカ』『アヴェンジャーズ』シリーズで有名だ。マーベル・エンターテイメントのジョーンズ氏は、「今回、マーベルはサムスンにコンテンツを提供することにしたが、これはサムスン電子とマーベルの双方にウィン・ウィンとなるだろう」と自信を示した。

これまでサムスン電子はモバイル機器で世界トップを占めたが、コンテンツ事業では多少振るわなかった。アップルが多様なコンテンツを確保してアップルのエコシステムを構築したように、サムスン電子も独自のコンテンツ確保に苦労したが、野心満々で試みたモバイルVODサービス「サムスンビデオ」、音楽サービス「サムスンミュージック」、モバイルメッセンジャー「チャットオン」はすべて中途半端な評価を受けた。

とは言え、今回マーベルと映画・デジタルコンテンツ・製品開発・マーケティングなど様々な分野で協力関係を構築し、さまざまなコンテンツを提供できる基盤を準備したという評価を得た。

サムスン電子はこの日に公開されたGALAXY Tab Sを通じて、顧客が1万5000冊以上のマーベル・デジタルコミックスを3ヶ月間無料で購読できる「マーベルアンリミテッド」サービスを提供する。

マーベルの最新映画の予告編などのコンテンツをGALAXYユーザーに先に公開したり、サムスンがマーベル専用のモバイル機器を製造するなど、多様な形態の連携が期待される。

マーベルのジョー・ケサダ最高創造責任者(CCO)は、「サムスン電子のハードウェアとマーベルのコンテンツが出会い、幻想的なモバイル・エンターテイメント体験を提供する」と強調した。マーベルのコンテンツのほかにも、GALAXY Tab Sを通じて初めてサービスを提供するデジタル・インタラクティブ・マガジンビュアーの「Papergarden」は、生き生きとした鮮明な画質で世界的なマガジンを容易に楽しめるようにする。

この日公開された「GALAXY Tab S 10.5」と「GALAXY Tab S 8.4」には、既存のタブレットPCと差別化される有機発光ダイオード(アモレッド/AMOLED)ディスプレイが搭載された。

これまで主にスマートフォンの主力製品にのみ使っていたアモレッドをタブレットにも使用して競合他社と差別化し、グローバル市場での存在感を育てるという戦略だ。

アモレッドは液晶表示装置(LCD)よりも薄く軽いうえに、自然な色を具現できるという長所がある。

この日のイベントを主宰したサムスン電子無線事業部戦略マーケティング室長の李燉珠(イ・ドンヂュ)社長は、「いつでもどこでも最高の視聴体験を提供するGALAXY Tab Sは、タブレットの新たな基準を提示するだろう」とし、「サムスン電子のタブレット事業の成長に起爆剤の役割をするだろう」と期待した。
  • 毎日経済_ニューヨーク=パク・ポングォン特派員/ソウル=ソン・ユリ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-13 15:42:59




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア