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携帯電話メーカー「パンテック」の債権団、4800億支援で正常化推進

韓国キャリア3社 パンテックに出資転換 

携帯電話メーカー「パンテック」の債権団は、SKT・KT・LGユープラスなどキャリア3社とともに4800億ウォン規模の出資転換を推進する。

13日、金融界によると産業銀行(サノブウネン)・ウリ銀行(ウリウネン)などの債権団は最近、ワークアウト中のパンテックにこのような内容が含まれる「経営正常化支援策」を用意した。債権団が3000億ウォンを出資転換し、パンテックから支給されるべき債権(販売奨励金など)のあるキャリア3社も、1800億ウォン規模の出資転換に同参するようにしようという内容だ。このような計画が実現すれば、キャリアもパンテックの主要株主になる。

債権団は、自主的な支援だけではパンテックの経営正常化は難しいと判断し、キャリアとの共同出資転換案を準備した。債権団の関係者は、「キャリアと出資転換に対する議論を最近始めた」とし、「もしキャリアが出資転換に同意しない場合、パンテックは法定管理になるしかない状況」だと明らかにした。

今回の出資転換が完了すれば、債権団が推進しているパンテックの売却にも弾みがつくものと予想される。債権が株式に転換されて負債比率が大きく下がり、財務構造が改善されるので投資家の関心が高まることと思われる。

2011年末のワークアウトを卒業したパンテックは今年3月、経営悪化に直面して再びワークアウトに入った。債権団が最近実施したデューデリジェンスによると、パンテックの継続企業価値は3824億ウォンで、清算価値の1895億ウォンよりも高いことが分かった。

ただし債権団は、最近の携帯電話業界の競争が熾烈化する状況で、パンテックが長期的に独自生存することは容易ではないと判断した。別の債権団関係者は、「財務構造が根本的に脆弱なパンテックの独自生存は難しい」とし、「今年に最大2600億ウォンの追加的な流動性確保が必要だ」と判断した。

債権団は出資転換のほかに元金償還を2018年まで猶予して、担保債権と無担保債権の金利をそれぞれ2%ポイントと1%ポイントずつ引き下げる支援策も用意した。この支援過程で既存の株式は、10対1の無償減資が行われる見通しだ。

ただし、債権団は2回めのワークアウトに入ったパンテックの出資転換に加え、追加資金を支援することは難しいという立場だ。特に債権団がパンテック正常化のために、苦心の末に用意した方案がキャリアの同参だ。パンテックの資金不足のかなりの部分は、キャリアに支払わなければならない販売奨励金だ。結局、パンテックが破産すれば移動通信会社も莫大な損失をこうむる。

このことから、債権団はキャリアの販売奨励金債権のうち約1800億ウォンを出資転換する案を推進したわけだ。

債権団は今年パンテックがワークアウトに再び突入して以来、経営正常化のための支援策を準備してきた。債権団は7月までにこの案を最終確定する計画だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/アン・ヂョンフン記者/ホン・ヂャンウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-13 15:27:53




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