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日本市場に再挑戦したIKEAのナマズ効果(Catfish Effect)

在来業者の低価戦略、便利な配送で生存 

日本・大阪市の外郭に位置したIKEA売場。6歳の娘を連れて出てきた若い夫婦は、売場内のレストランで食事中だった。家と距離が近くないが、まれにIKEA売場を訪れるというイシア・ミヤさんは、「IKEAはカラフルなデザインとショッピング動線が面白い」とし、「IKEAと似ていながらも配送と売場の接近性が良いニトリ(日本企業)もよく行く」と語った。

1970年代、日本市場に挑戦したが撤収したIKEAは、2006年に再挑戦して日本内の家具・インテリア業界に「ナマズ効果」を引き起こした。去る8年間、東京・大阪などの地に売場8か所を出したIKEAは、日本内6番目の売場である福岡新宮店の開店時、約3万人が訪れた。価格が安いながらも1万個余りに至る多様な商品に、レストランなど差別化された付帯施設で消費者を引き込んだものと分析される。このようなIKEAの安着は、日本の業者にとって危機であり機会の信号になった。まるでドジョウが天敵関係のナマズから生き残るために強くなるように、日本の業界も自分だけの生存戦略を打ち出したということだ。

日本最大のホームファニシング業者であるニトリが代表的だ。ニトリはIKEA進出をきっかけに2008年から3000品目余り、価格を15~40%程度低くし、IKEAの特価製品と似ているかさらに安く商品を販売した。商品企画から製造・流通・販売ま全過程を総括し、徹底して原価を節減し、IKEAに匹敵するほどのグローバル海外ソーシングシステムを構築したおかげだ。このような体質改善によりニトリは昨年、売上4兆億ウォン程度を上げて国内外売場数は312か所(2014年2月基準)とIKEAよりはるかに抜きん出た。

とくに、既存の業者としてIKEAより物流・配送が卓越し、消費者が容易に接近できるという点が最大の強みだ。また、日本最大の建資材業者であるリクシルは、多様な住宅設備分野の業者を買収・合併(M&A)し、リモデリングのすべての分野に製品群を広げた。
  • 毎日経済_アン・ビョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-15 17:17:38




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