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消費市場の変化により2千万ウォン台の輸入車が増加


  • 消費市場の変化により2千万ウォン台の輸入車が増加
1990年代までなら、外車は贅沢の代名詞として通った。富裕層の専有物とされたし、過剰消費と貧富の差を象徴するなど、否定的なイメージが強かった。とは言え、いまはこのような雰囲気は消えて久しい。輸入車を買うことは個人の選択という考えが、ドライバーの頭の中に確実に定着した。

低廉な価格の2000万ウォン台の輸入車が増えたことも、このような社会的雰囲気と軌を一にする。 9日現在、市場で購入可能な2000万ウォン台の輸入車は10種以上だ。

手頃な価格の輸入車市場の成長は、最近の消費市場の変化を代弁する。LLC(格安航空社)の需要が増えており、コールドブリューをヤクルトおばさんが売っている。高級なサービスを享受しながらも、支出を最小限に抑えたいと思う矛盾した心理を、低コストの高級商品が握っているわけだ。

韓国輸入自動車協会によると、昨年に販売された2000万ウォン台の輸入車は7941台で、前年比で5.8%増加した。同じ期間全体の輸入車市場は7.6%萎縮したことと対比される。

最近。最も積極的に2000万ウォン台の輸入車を発売しているブランドはだんぜんフィアットだ。 500、500C、500Xの3種の代表モデルのすべてを2000万ウォン台で販売している。

その中で500Xポップスターはプロモーション価格として、1月末までは2990万ウォンで販売する。これまでの価格は3140万ウォンだ。フィアットは当初、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の500Xを発売し、MINIカントリーマンを競争相手に挙げた。キュートな概観と9段自動変速機などが話題を集めたが、昨年の販売台数は211台で期待に及ばなかった。

ポップスターモデルには最高出力188馬力と最大トルク24.2㎏・mの、2.4マルチエアガソリンエンジンが搭載された。複合燃費は9.6㎞/リッターだ。ドライブムードセレクタは、オート(通常走行モード)、スポーツ(ダイナミック走行モード)、トラクション(オフロード走行モード)などの走行状況や、ドライバーの気分に応じた最適の走行モードを提供する。

500Cは販売2790万ウォンで、国内で購入できる最も安価なコンバーチブルだ。時速80㎞での走行中でも、わずか15秒で開閉が可能だ。全長3550㎜、全幅1640㎜、全高1555㎜のコンパクトなサイズで、混雑した都市空間での優れた操作性と駐車場利便性を備えている。その一方で、機能性ドアを採用して乗り降りの利便性まで加え、通勤や買い物などの日常用途に使用するところには大きな不便はない。

日産は昨年、国内初の2000万ウォン台の中型輸入セダンのアルティマ(ALTIMA)を発表した。アルティマ2.5は一年のあいだに3367台が売れ、2000万ウォン台の輸入車の中で最も多くの販売量を誇った。

エントリーモデルだが利便性と安全仕様は、競合するモデルに比べて劣らない。アルティマ2.5スマートは、LEDヘッドランプとリモート始動システム、ゼログラビティシートやBOSEオーディオシステム、リアカメラ、搭乗者の識別センサーが含まれる日産アドバンスドデュアルステージエアバッグシステムなどの利便性と安全仕様を搭載した。複合燃費は13.3㎞/リットルで、クラス最高レベルだ。

日産の電気自動車リーフ(LEAF)も、補助金の支給を受けると2000万ウォン台に価格が下がる。 Sトリムの価格は地方自治団体によって2200万~2500万ウォン台で形成されている。世界初の量産型電気自動車で、キュートなデザインと優れた静粛性が強みだ。 1回の充電走行距離は132キロメートルで、市販されているモデルの中では無難な水準だ。とは言え、今年は一回充電で300キロメートルを超えて走るシボレー・ボルト(Bolt)とテスラのモデルSが発売される予定で、競争は容易ではないだろう。

日産のジューク(JUKE)はクロスオーバーモデルで、SUVの長所であるがっしりした下半身と高い地上高、スポーツカーのダイナミックなハンドリング、強力なターボエンジンがまじわった。 2016年度には606台が売れた。 4気筒1.6リットル直噴ターボエンジンは、最高出力190馬力と最大トルク24.5㎏・mの強力な力を吐き出す。販売はSトリムが2690万ウォンで、SVトリムは2890万ウォンだ。

今年、2000万ウォン台の新モデルの出荷スタートはプジョーが切った。プジョーは2日、代表的なSUVモデルである2008の最高トリムの価格を155万ウォン引き下げると発表した。このことから、小型SUVのプジョー2008 Feline(フェリーヌ)の価格は付加価値税を含めて2995万ウォンとなった。価格は下がったが既存モデルの強みはそのまま維持される。プジョー2008はフランス感性のデザイン、実用的な室内空間を構成するなど、さまざまな強みを備えたモデルだ。最大の利点は燃費で、複合燃費が18.0㎞/リットルに達する。

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プジョー・シトロエンは、輸入車ブランドの中で最も多くの2000万ウォン台のトリムを保有している。これはプジョー・シトロエンがフランスでは現代・起亜自動車にあたる大衆ブランドだからだ。それでも日本から輸入した自動車価格よりもフランス産の車の価格がより安いことは、消費者にはかなり魅力的に映る。プジョー・シトロエンが販売している2000万ウォン台の製品ラインナップは208 1.6 BLUe HDi(2590万ウォン)、C4カクタス 1.6 BLUe-HDi(2890万ウォン)など全3モデルだ。

都心型SUVを標榜するシトロエンC4カクタスは昨年8月に本格的に出荷されて以来、12月までに355台が売れた。 C4カクタスは「エアバンブ」の装着で、運転時のスクラッチの心配を大きく減らした。衝突事故が発生した場合には、ループに設置されたエアバッグが天井から降りてくる。おかげでダッシュボードには大容量の収納スペースが生まれた。車のあちこちに隠されたアイデアのおかげで、全世界で15万台以上も売れた。複合燃費17.5㎞/リットルで燃料効率も良い。

フォルクスワーゲンは低コスト輸入車の先鋒だ。ポロ(Polo)は2580万ウォン台で出荷された初年度、9ヶ月で1348台が売れた。現在は販売中止だが、フォルクスワーゲン側は近いうちに再認証に入ることができると見ている。

ポロの魅力は最も安価な輸入車とは信じられない性能にある。ポロに装着されたコモンレール3気筒1.4 TDIエンジンは、7速DSGトランスミッションとの組み合わせで最大トルク23.5㎏・m(1750~2500rpm)と最高出力90馬力(3000~3250rpm)の充分な力を発揮する。複合燃費は17.4㎞/リットルだ。

「多重衝突防止ブレーキシステム」と「疲労警報システム(Rest Assist)」など、最新の安全技術と「クルーズコントロール」「ESC」「ABS・BAS」「ヒルホルダー機能」などの尖端仕様が含まれた。

フォルクスワーゲンの人気モデルのゴルフ(Golf)も、1.4TSIモデルに限って一時2900万ウォンで販売された。 1.4リッターの排気量で2.5リッタークラスの出力を実現する効率のおかげで、「今年のエンジン賞」を7年連続で受賞した。もっとも、再認証後も2000万ウォン台で購入できる機会が与えられるかは未知数だ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-01-09 14:02:03




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