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韓国の就業市場、理工系80%・人文系20%

サムスングループの公開採用、合格者4000人余りのうち80%~90%が理工系列 

サムスングループの今年上半期の大卒公開採用合格者4000人余りのうち、80~90%が理工系列であることが分かった。サムスン電子は理工系の割合が85%を上回り、サムスン重工業は90%を越えた。昨年の公開採用合格者80%を理工系で満たした現代自動車は、今年から公開採用で理工系のみ採用している。LGグループ・SKグループも昨年70~80%を理工系から選抜した。

就業市場で理工系の選好は逆らえない社会的な流れだ。産業が高度化し、グローバル市場で競争する技術開発が重要になりながら、企業はすぐに使える理工系人材を望んでいるからだ。しかし、8対2(理工系対人文系)という極端な割合は、国内屈指の企業の採用政策が過度に近視眼的だという憂慮を聞かせる。企業の長期ビジョンを考える時、人文学的スペックを備えた人材と技術的資質をもった人材の適切な均衡が必要だ。

現実的に企業の理工系需要は圧倒的だ。一方、教育現場には人文系が溢れながら就業市場でのミスマッチ(需要供給の不一致)が大きくなっている。2014年、4年制大学の募集定員は人文系が49.5%・自然系が50.5%を占め、需要に比べて人文系の割合がかなり高い。高校に行くと文系の偏りはさらに深刻だ。2014年、高校生修学能力試験応試生の割合は文科が58.8%・理科が41.2%と社会需用率とかみ合わない。

現在、首都圏大学の理工系大卒者はほぼ100%就業するが、人文系は商経系列以外は職場を探すのが相当困難だ。産業界と教育界のこのようなミスマッチが解決されないと、大卒の失業者問題はさらに悪化するしかない。また、人文系の人的資源浪費と理工系人力不足の現実は、結局国家的に損失だ。大学が「就業の養成所」ではないが、大学卒業者が働き口を探せないと葛藤が大きくなる。高校と大学は社会需要の変化に合わせ、文・理科募集定員の調整など現実に適応しなければならない。教育部は文・理科の統合型教育課程を開発し、現在の小学校6年生が大学に入る2021年から適用すことにしたが、さらに前倒しされることを願う。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-20 00:03:02




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