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2017年、1兆クラブに向かって走る「韓国製薬ビッグ5」


  • 2017年、1兆クラブに向かって走る「韓国製薬ビッグ5」
2015年に柳韓洋行(ユハンヤンヘン)、緑十字(ノクシプチャ)、韓美薬品(ハンミヤップム)の3社が初めて「売り上げ1兆クラブ」に名を上げたが、2016年は柳韓洋行と緑十字だけが売り上げ1兆ウォンを達成し、技術輸出契約の解約など、悪材料を経験した韓美薬品は1兆クラブ固守が事実上難しくなった。

しかし今年、各国内製薬会社は新薬開発の技術・製品の輸出に積極的に乗り出す計画であるだけに、再跳躍の元年になるだろうという期待感が高い。

18日、金融情報会社のエフアンドガイドが集計した柳韓洋行の2016年売り上げ推定額は1兆3115億ウォンで、昨年の1兆1287億ウォンに比べて16%以上も成長した。 B型肝炎治療剤をはじめとする専門医薬品(ETC)の導入品目と、自社開発のジェネリック医薬品が躍進した。 2016年1~11月、B型肝炎治療剤の「Viread(ビリアドゥ)」の院外処方額は1399億ウォンで前年同期との対比で23.3%成長し、呼吸器治療薬「Cough(コフ)」、高脂血症治療剤「Atorva(アトルバ)」なども良好な成長傾向を見せている。

緑十字も季節性インフルエンザワクチンとアルブミン、水痘ワクチン、免疫グロブリン製剤(IVIG)の輸出などで、昨年第4四半期の売り上げと営業利益が改善された。 2016年の売り上げは前年比12%成長した1兆1810億ウォンと推定される。

2016年緑十字の「4価」インフルエンザワクチンは、多国籍製薬会社のSanofi(サノフィ)社に次いで世界で2番目に世界保健機関(WHO)の事前適格審査(PQ)の承認を受けており、3価インフルエンザワクチンは汎米保健機構(PAHO)の入札で6200万ドルを受注し、市場占有率1位を占めた。現在、水痘ワクチンⅡの臨床3相が進行中で、破傷風・ジフテリア(Td)ワクチンも臨床第1相を進めるなど、成長エンジンをことごとく取り揃えているという評価だ。

2015年に1兆3175億ウォンを記録した韓美薬品の売り上げは、昨年は9588億ウォンで停滞する姿を見せた。先月29日、サノフィ社との技術輸出契約の一部解約で、頭金の半分である2500億ウォン相当を返金し、売り上げは1兆ウォン以下に落ちた。新薬開発と商業化にともなう段階的技術料(マイルストーン)も減額され、今後の実績予想も減少した。しかし今月初めのJPモルガン・ヘルスケアカンファレンスで、李寬淳(イ・グァンスン)韓美薬品社長が抗がん剤と免疫調節剤を結びつける「PENTAMBODY(ペンタムボディ)」プラットフォームをはじめとする研究開発の計画を明らかにしただけに、技術輸出に対する期待感は依然として高い。

業界の関係者は「昨年、韓美薬品が技術輸出した7つの物質のうち3つが返還されたが、新薬開発の失敗のリスクを勘案すればそれほど悪い成績表ではない」とし、「国内企業が再び世界規模のディールを締結すれば、依然として可能性の最も高い企業は韓美薬品」だと語った。

鍾根堂(チョングンダン)は昨年の売り上げが約8500億ウォンを達成し、2015年との比較で40%以上の高成長を記録する見通しだ。このような成長傾向であれば、今年の売り上げは1兆ウォンを達成する可能性が高い。糖尿病治療薬「Januvia(ジャヌビア)」や脳機能改善剤「Gliatilin(グライティリン)」など、今年導入した大型品目の売り上げの伸びに支えられ、昨年の第4四半期は史上最大の実績(四半期ベース)を達成するものと見られる。インフルエンザの流行で「Tamiflu(タミフル)」の売り上げが増えた上に、独自に開発した新薬の糖尿病治療薬「Duvimet(デゥビエ)」も年間25%以上の良好な成長を示した。大熊製薬(テウンヤップム)は昨年、大規模な品目の契約解約などの悪材料にもかかわらず、売り上げ約8000億ウォンを達成した。
  • 毎日経済 キム・ヘスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-01-18 17:21:10




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