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韓国、FTA締結後 オーストラリア投資ラッシュ

サムスン物産、7兆SOC入札...KTBは資源開発投資 

韓国・オーストラリア間の自由貿易協定(FTA)締結以来、「機会の土地」オーストラリアに韓国資本が押し寄せている。

エネルギー公企業が主導した従前の資源開発投資一辺倒から脱して、オーストラリア現地の有望企業と主要不動産・インフラ投資などに投資範囲も大きくなる様相だ。

FTA締結により、韓国資本は10億豪州ドル(約9600億ウォン)までは別途の承認手続きなしでオーストラリアに投資できるようになったことによる影響が小さくないという診断だ。最近にはオーストラリア政府まで乗り出して、韓国の年金基金にインフラ投資へのラブコールを送り、韓国機関のオーストラリア投資はさらに増えるものと見られる。

金融投資(IB)業界によると19日、韓国の代表的私募ファンド運用会社であるKTBプライベート・エクイティ(PE)は、運用資産が750億豪ドル(約72兆ウォン)のオーストラリア国富ファンド「クイーンズランド州投資公社(QIC)」と手を結び、炭層メタンガス開発関連の資材納入業者である「オストワルト」に400億ウォンの投資を断行した。KTB PEとQICは今回の投資で、過半に少し満たない持ち分を確保して二大株主になった。投資には政策金融公社とQICが共同出資し、2000億ウォン規模で結成した「グローバル協力基金(GCF)」が活用された。

オストワルトはオーストラリア・クイーンズランド州に本社を置く企業で、炭層メタンガスなどエネルギー・資源開発の熱気に乗って安定した成長を続けている。

パク・チェヨンKTB PE副会長は、「炭層ガスの開発ブームに乗り、事業は安定的で持続的な成長が期待されるので投資を決めた」と語った。KTP PEとQICは、オーストラリアへの進出を狙う韓国国内の有望な中小・中堅企業への投資を拡大するという計画だ。

現代証券はオーストラリアの首都キャンベラに位置した大型オフィスビルの買収を進めている。買収価格は4000億ウォン前後と推算されており、すぐにでも投資審議委員会で最終的な投資可否を決める予定だ。現代証券はユン・ギョンウン社長就任後ほぼ1年ぶりで、日本や英国などで3件のオフィスビル投資に続き、豪州の不動産投資も狙っている。これに先立って昨年には未来アセット資産運用が、シドニーの5つ星ホテル「フォーシーズンズ」を3700億ウォンで買収して注目された。最終的には不発に終わったが、サムスン生命も豪州の郵便局の建物の買収を進めたりもした。

サムスン物産も最近、オーストラリア・ビクトリア州政府が発注した80億豪ドル(約7兆6000億ウォン)規模の、メルボルンの高速道路建設事業の入札に参加して関心を集めている。サムスン物産はスペインのシントラ社、英国年金基金などとコンソーシアムを構成して参加し、最終的な受注可否は9月以後に決定される予定だ。事業者として選定されれば今年末に着工し、5年後に完成する。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-19 17:37:40




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