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「家具用フィルム」韓国製品が日本製品抜く…世界市場シェア30%突破


  • 「家具用フィルム」韓国製品が日本製品抜く…世界市場シェア30%突破
  • < 去る6~9日(現地時間)、イランで開かれた博覧会でバイヤーがLGハウシスの展示館を見物している >

世界の「家具用フィルム」市場で韓国製品が伝統的強者である日本製品を破り、市場シェア1位に上がった。 建材業界によると13日、家具用フィルムを国内生産するLGハウシス、ハンファL&C、東レケミカルコリアなど3社の世界市場シェアは、昨年は30%台前半を記録し、20%台後半の日本企業を追い抜いたと推定された。家具用フィルムは家具の素材である中密度繊維板(MDF)とパーティクルボード(PB)の表面材として主に使われる。天然木目からさまざまな色やパターンのデザインが可能で、デスクやワードローブ、キッチンなどに使用される。

これまで世界の家具用フィルム市場は、シーアイ化成(CI Kasei)などの日本企業が市場をリードし、国内企業が後を追う状況だった。これまで家具用フィルムは主にポリ塩化ビニル(PVC)やポリプロピレン(PP)などの素材で作られたが、最近は欧州市場を中心に、可塑剤・鉛・水銀・カドミウムなどの重金属が検出されない、環境にやさしいポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの使用が広がっている。

韓国も国土交通部が2015年に告示した「健康配慮型住宅建設基準」に基づいて、500世帯以上の住宅建設事業とリモデリング住宅は義務的に環境に配慮した建築資材を使用する。これにより、国内の家具用フィルム市場でも環境にやさしい素材であるPET系製品がキッチンを中心に、ビルトインの棚や下駄箱などに広がっている。

国内企業の中で成長が目立つ企業はLGハウシスだ。 LGハウシスによると、昨年の世界市場シェアは2015年時点で7%から10%半ば台を記録した。このような成長は、LGハウシスがヨーロッパの厳しい環境基準に合わせた製品で昨年、英国・ドイツ・イタリアなどのヨーロッパの家具メーカーを顧客に拡張したおかげだ。精密なフィルムの製造とコーティング技術だけでなく、迅速な顧客対応のためのタスクフォース(TF)の有機的な対応が成功の秘訣だというのがLGハウシス側の説明だ。 LGハウシスの家具用フィルムは最近、政府が発表した「2016世界一流商品」に選ばれた。光沢のある効果と傷に強く、高価な塗装製品を代替できる「エコ表面仕上げニュートレックス」が代表製品だ。

他の国内メーカーの勝負も鋭い。東レケミカルは自社のPET製品の「Miolze」で、欧州市場で推定シェアを30%近く上げて善戦している。ハンファL&CはPET系のオレフィン製品「エコロイド」を含む多様な製品群を備えている。家具・家電用デコシート、インテリアフィルム、機能性インテリアパネル、機能性ウィンドウフィルムなどの部門別に特化された製品の開発と生産が可能だ。

現在、ハンファL&Cは自社のPETフィルムの世界市場シェアを10%なかほどと推定する。今年から表面デザインの差別化と材料の多様化を通じて製品を増やし、欧州現地法人の競争力も引き上げてシェアを25%にまで拡大する計画だ。

欧州市場で熾烈な競争を繰り広げる国内の機能性フィルム企業の次の目標は、発展途上国の市場だ。特に中東・インド市場が新たな活動の舞台として注目されている。

LGハウシスは最近、イラン内の最大の建築資材博覧会である「イランウッドエキスポ」の参加をきっかけに、中東市場でも特化された家具用フィルムを中心に勝負をかけた。 LGハウシスは2015年にドバイ支社を設立し、中東地域に進出して以来これまで5年間、中東建築材料の売上げは年平均約24%増加するほど積極的な拡大を続けている。

ハンファL&Cは2015年の中東地域に続き、インド市場にも進出した。既存の主力製品である人造大理石に加えて最近は家具用フィルムの受注が続き、インドに進出する方案を多角的に検討している。
  • アン・ガプソン記者 / 写真= LGハウシス提供
  • 入力 2017-02-13 17:07:54




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