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韓国成人1人当たりコーヒー670杯、一日平均1.83杯飲む

コーヒー専門店月平均3.2回訪問、カフェ9400個 

  • 韓国成人1人当たりコーヒー670杯、一日平均1.83杯飲む
  • 表:韓国のコーヒー市場分析

韓国のコーヒー熱風が熱い。国内最大のコーヒー企業東西食品が、コーヒーを消費する成人人口3470万人を基準に推算してみたところ、成人1人あたりのコーヒー飲用杯数は約670杯に達すると調査に現れた。大韓民国の成人1人あたり一日に平均1.83杯のコーヒーを飲むわけだ。

韓国がコーヒー黄金時代を迎えている。路地ごとにコーヒー専門店が雨後の筍のように湧きおり、コーヒー豆やカプセル・コーヒーなどで市場が高級化・多様化する傾向にある。世界的な情報分析企業のニールセン・コリアが推定した今年の国内コーヒー専門店の店舗数は約9400店。2008年に主要コーヒー専門店の店舗が6000店を突破して以来、3年めで51%増加した。

コーヒー愛好家が増えつつ、コーヒー専門店の利用も大幅に増える傾向にある。東西食品が韓国人の月平均コーヒー専門店の利用頻度を調べたところ、昨年の2.4回から今年は3.2回に増えた。性別では、男性(2.9回)より女性(3.7回)がコーヒー専門店をより頻繁に訪れた。こうした状況から、コーヒーの価格に負担を感じる消費者も増えている。コーヒー専門店のアメリカーノの平均価格は約3500ウォンで、自動販売機のコーヒー(300ウォン)や缶コーヒー(1000ウォン)よりも高い水準にある。

それでは、国内コーヒー市場はどのように変化しているのだろうか。消費者の好みが高級化しつつ、コーヒー豆やコーヒー飲料の成長の勢いが恐ろしい。前年対比の成長率を集計してみると、コーヒー豆が12.4%で最も高く、続いてコーヒー飲料が8.4%、コーヒーミックスは2.8%などの順だった。一方、ソリュブルコーヒー(コーヒー粉が入っている商品)は昨年より6.9%減少した。

東西食品は、「国内市場全体で見るとまだインスタントコーヒーの割合が83.4%と圧倒的だが、高品質コーヒーの需要が目に見えて増加している」と分析した。

コーヒー人気が高くなったことから、飲料市場全体でのコーヒーの割合は圧倒的だ。コーヒーの割合は54.5%に達し、続いて牛乳・豆乳・ココアなどが9.7%、炭酸飲料6.1%、緑茶6.0%、ジュース5.7%などの順だった。コーヒー飲料の中でも成長が最も高いものは缶コーヒーだ。ニールセン・コリアによると、缶コーヒーは昨年11月から今年10月までの売り上げが前年同期との対比で30.4%増加し、最も高い成長率を見せた。

ニールセン・コリアは、「飲料メーカーが新製品の発売に積極的に乗り出し、2008年以後、毎年数十の新製品を出している」と説明した。

コーヒーを選択する基準は製品ごとに異なった。ニールセン・コリアによると、缶コーヒーは低価格、ドリップコーヒーは味、コーヒー専門店は雰囲気が製品を選択する際の最も重要な決定要因だと分析された。これらとともに、RTD(ready to drink)コーヒーは、新しいパッケージを導入
する場合に販売が増えることが分かった。

コーヒー消費量が増えているが、まだ韓国の1人当たりコーヒー消費量は世界34位(1.9㎏)レベルだ。 1位はルクセンブルク(27.2㎏)で、消費量 は韓国の14倍に達した。続いてフィンランド(11.9㎏)、ノルウェー(8.9㎏)、デンマーク(7.9㎏)の順だった。

東西食品の関係者は、「コーヒーの消費量が多い北欧諸国は、コーヒー市場の成長が安定・停滞した一方、韓国は成長余力が大きい」と分析した。

韓国のコーヒー市場は、1970~1980年代には噴霧乾燥コーヒー(コーヒー濃縮液を噴霧乾燥機で噴霧しながら熱風を加えて乾燥させて作るコーヒー)を中心に、1980~2000年は高度な凍結乾燥コーヒー(コーヒー濃縮液を零下40度以下で凍結・粉砕・乾燥して作られた独自の味と香りがよく生きているコーヒー)、2000~2010年はコーヒーミックスに変化してきた。

今年を基点にコーヒー飲料・コーヒー豆・カプセルコーヒーなどで、コーヒーの需要がより高度・多様化する傾向にある。東西食品・スターバックスなどのコーヒー会社が事業の多角化に乗り出すのも、まさに多様化する消費者の嗜好に追いつくためだ。
  • 毎日経済_ユ・ジュヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2011-12-14 17:02:11




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