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高級デザートブーム「シュニバレン」知らないとトレンドセッターじゃない


  • 高級デザートブーム「シュニバレン」知らないとトレンドセッターじゃない
  • 新世界カンナム店シュニバレン売り場前で列を作って待つ人たち

1月9日午後2時、新世界百貨店江南店地下1階。

人が3~4名立っているほどの空間しかないある売り場の前に20名余りが列を作っている。拳の大きさの丸い菓子シュニバレン(Schneeballen)を買うために待つ人たちだ。

20分余り待って菓子3個入り1箱を購入した主婦イ・ヒョジン氏(30)は「百貨店に来るたびに長い列ができていて、気になっていてやっと買ってみた。並んでいる人同士、お互い、「これ食べてみましたか?おいしいですって?」と尋ねるのを見ると、みな好奇心で買うようだ」と話した。

最近、カンナム一帯では木槌で砕いて食べる菓子が人気だ。名前はシュニバレン。ドイツ式表現で英語では「スノーボール(Snow ball)」を意味する。小麦粉の生地を丸く丸めて揚げたドイツ伝統菓子で、ドイツではでこにでも見られる菓子だ。市場で売っている昔の揚げ菓子のような食感にチョコレート、バニラ、チーズなど色々なトッピングを塗って味をつけた。特異な味ではないが木槌で砕いて食べる楽しみがあるため人々の関心を集めた。

シュニバレンは1個あたり3500ウォンでかなり高い食べ物だが飛ぶように売れて行く。昨年8月、新世界カンナム店で初めて顔を見せた以後、開店してから3か月で3億ウォン分が売れた。

盛んにうわさになった最近は、1日平均800万~1000万ウォンの売上を着実に出している。他の製菓ブランドの3~5倍程度だ。

新世界経営戦略室広報担当者イ・ジョンア氏は、「午後5時にはほとんどの商品が品切れになる。一度購入した顧客が再度購入するケースが多いが、再購入比重を50%程度と把握している」と説明した。

シュニバレンは新世界、ロッテ、現代百貨店の食品館のほとんどに入店している。ジョン・ピョンギ シュニバレンコリア社長は「シュニバレンが韓国のクルミ菓子のように一般的な名詞であるものだから、シュニバレンをそのままブランド化し商標権を登録し、昨年新世界カンナム店をはじめに本格的に店舗を増やしている中」だと説明した。

台湾「ゴンチャ」も人気

百貨店の食品館を中心にシュニバレンなど見慣れない名前の高級デザート風が起こっている。コーヒー専門店があちこちにでき、デザート市場は大きくなったが似たようなデザートの間で差別性が担保されていないのが高級デザート風の根源だ。

シュニバレンで大ヒットを打った新世界は、マカロンで有名なフランス「ラデュレ(Laduree)」を昨年12月カンナム店1、2階に入店させた。1階はマカロン中心に販売し、2階にはジャム、茶、蜂蜜などを販売する。

ロッテ百貨店では、シュニバレンと一緒に台湾ミルクティブランド「ゴンチャ」が口コミに乗っているところだ。台湾から直輸入した茶葉を渋を抜いた紅茶、ウーロン茶、アールグレイ茶などに固めた牛乳をのせてミルクティーにした茶だ。

2006年台湾カオシュンで始まったゴンチャは2009年から香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、中国などアジア地域を中心に約230個余りの店舗を運営している。国内ではロッテ百貨店をはじめ現代百貨店、D-Cube Cityなど百貨店の売り場8か所を含め総11個の直営店舗を運営する。

昨年10月開店したロッテヤングプラザの売り場だけで、月5000万ウォンの売上を上げる。ロッテ百貨店関係者は”ゴンチャが入店した階が衣料ブランド中心なので直接比較は難しいが、坪(3.3㎡)あたりの売上が通常500万ウォン水準であることを勘案すれば、10坪余りの小さい空間で売上5000万ウォンはかない高い水準”と説明した。

現代百貨店はベルギーのチョコレートブランド「ゴディバ」と香港有名ホテル「ペニンシュラ」のデザート売り場を入れた。ペニンシュラはチョコレート、茶、手製クッキーなど各種デザートを販売する。
  • 毎経エコノミー_チョ・ウナ記者
  • 入力 2013-01-21 09:22:04




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