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「サプライズ」ギャラクシーS8…「大当たり」の予感

「この際ギャラクシーS8に変えますか」…「S8」アンパック 

  • 「サプライズ」ギャラクシーS8…「大当たり」の予感
△写真=観客の集まったギャラクシーS8アンパック会場 : 29日(現地時間)、米ニューヨーク市のリンカーンセンターで開かれた「サムスンギャラクシーアンパック2017」イベントに来場者が集まり「ギャラクシーS8シリーズ」を体験している。 [写真提供=サムスン電子]

30日午後、ソウル市光化門のKTオーレスクエア。人でいっぱいだった。この日の早朝(韓国時間)、米ニューヨークのリンカーンセンターと英ロンドンのヒアイースト(Here East)で公開されたサムスン電子の新型フラッグシップスマートフォン「ギャラクシーS8」と「ギャラクシーS8+(プラス)」を見ようとする人々だった。彼らは実際にギャラクシーS8を手に握って、カメラの電源を入れて写真を撮影し、人工知能「ビックスビービジョン」機能を体験した。特にスリムになったデザインとカラーが人々の視線をとらえた。

この日、店を訪問した会社員のファンボさん(26)は、「他のスマートフォンもじかにさわって比べてみたけど、デザインにあまり引き付けられなかった」とし、「ギャラクシーS8は実際に見るとデザインがきれいで、画面とエッジ部分が丸くカーブしていることも気に入っている」と語った。続けて、「今はiPhone SEを使っているが、ギャラクシーS8に乗り換えたい」と付け加えた。

公開イベントの後、ギャラクシーS8の「大当たり」の予感が高まっている。初めてオープンした体験ゾーンでは客が集まって高い関心を示しており、期待以上だという評価が出ている。体験ゾーンで会った人々の中には、デザインとビックスビー機能に対する期待感をみせる場合もかなりあった。

高校生のチョ・ドンミン君(18)は「夜明けにアンパックの映像を見て、実物を見に来た」とし、「人工知能ビックスビーが搭載されたという点が最いちばん気に入っている」と説明した。 「最初はホームボタンがなくなったので心配したけど、実際に使ってみると不便じゃないし、6.2インチのギャラクシーS8プラスも、さわってみると思ったよりも大きくない」とし、「おまけの品も素晴らしいので、事前予約するつもり」と語った。

国内消費者だけでなく、海外メディアの賛辞もあふれた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はギャラクシーS8に対して、「スマートフォンの新製品が公開されるたびに、完全な新製品のように感じられたのはいつのことだったか。ギャラクシーS8は2025年から来たようだ」とし、「iPhoneユーザーは今後数ヶ月のあいだ、(買いたい)欲求を抑えるのに苦労するだろう」と評価した。

ロイターは、「サムスンはギャラクシーノート7の発火事故が原因でアップルに奪われたスマートフォンのリーダーシップを再び取り戻すスマートフォンを出した」と伝えた。ロイターは、「革命的なものではないが、消費者の生活を便利なものにすることに重点を置いたデザインと新機能は、AppleのiPhone 10周年モデルの発売を控えた年に、販売回復を牽引するだろう」と展望した。

CNBC放送は「全面のほとんどがスクリーンだが、これはユーザーの作業スペースがそれだけ広くなったこという意味」だとし、「このスクリーンのおかげでギャラクシーS8は、今年に出てきた最も美しいスマートフォンになった」と報道した。経済専門誌のビジネスインサイダーは、別の角度からギャラクシーS8を好評した。ギャラクシーS8の画面をデスクトップPCやテレビモニターに移動して作業を可能にするデックス(DeX)に注目し、「技術企業が数年のあいだ抱いていた幻想を復活させた」と歓迎した。

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△写真=青い海になったタイムズスクエア...ギャラクシーS8の同時広告: 29日(現地時間)、米ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアの42ヶ所の屋外広告看板は、いっせいにサムスン電子の新しいスマートフォン「ギャラクシーS8」の広告で満たされた。

ギャラクシーS8が「大ヒットの兆し」を見せるやいなや、販売実績に対する期待も高まっている。証券業界では当初、ギャラクシーS8は前作のギャラクシーS7(4800万台)よりも小幅少ない4200万台程度の販売台数を記録するという展望が支配的だった。しかしアンパックイベントを通じて実際の製品が公開された後は雰囲気が変わった。ユヂン(EUGENE)投資証券のノ・ギョンタク アナリストは、「ギャラクシーS8の年間販売台数は6000万台に達するものと推定する」とし、「成功モデルになると確信している」と述べた。現在までにサムスン電子のギャラクシーSシリーズの中で最多販売額を記録したのはギャラクシーS3で約6500万台が売れた。

このような雰囲気の中で、サムスン電子もギャラクシーS8のマーケティングに総力をつくしている。出庫価格を最大限に下げて、景品の贈呈などを通じたプロモーションを積極的に進めている。業界によると、サムスン電子はギャラクシーS8の出庫価格を90万ウォン台に、ギャラクシーS8プラスの出庫価格を90万ウォン台後半にそれぞれ策定する可能性が大きい。発売直前までキャリアと金額を協議する予定だ。市場の予想通り、ギャラクシーS8の出庫価格が93万5000ウォン前後で決まるとLG電子のG6とわずか3万ウォンしか差が出ない。

サムスン電子は当初、国内市場でギャラクシーS8プラスを110万ウォンに近い価格で販売する計画だったが、100万ウォンが一般スマートフォン消費者の心理的な抵抗線であるという点を勘案し、価格を下げることにしたと伝えられた。

サムスン電子は価格を下げるだけでなく、ギャラクシーS8の予約購入者に40万ウォン相当の景品と優遇を提供する見通しだ。ギャラクシーS8をPCと接続することができるデックス、Bluetoothスピーカーなどが謝恩品としてあげられる。

先にサムスン電子は29日、米ニューヨークのリンカーンセンターで開かれたギャラクシーS8公開イベントで、参加者2000人に新型バーチャルリアリティ(VR)カメラ「ギア360」を1台ずつ無料で配布したりした。電子業界の関係者は「サムスン電子内部で新製品のマージンを大きく下げることなしには強行することは難しい、非常に積極的なマーケティング戦略」だとし、「本格的なプロモーションが開始されると威力はすごいだろう」と評価した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-30 20:34:21




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