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開発期間5年…サムスン電子の韓国型乾燥機


  • 開発期間5年…サムスン電子の韓国型乾燥機
△写真=サムスン電子生活家電事業部乾燥機開発チームに所属する研究員らが、開発した電気乾燥機の隣でポーズを取っている。左からヨム・チャンベ、イ・ウォヌク、イ・ヘヂン、ユ・サンオ、チョ・ソンヂュン研究員(敬称略)。 [写真提供=サムスン電子]

▶ サムスン電子「韓国型電気乾燥機」開発チーム

「ここ何年も、出勤しては洗濯だけやっていたようです」。開発期間は5年。これまで乾燥機を4万3200回まわした。時間的に計算すれば8万時間に迫る。去る3月に発売されて大人気を集めているサムスン電子製「韓国型電気乾燥機」は、研究者たちのこのような情熱で誕生した。

15日、京畿道水原市梅灘洞(メタンドン)のサムスン電子本社で、生活家電事業部の乾燥機開発チームに会った。

「出勤すると洗濯機と乾燥機が数十台置かれた実験室で、一日中洗濯と乾燥を繰り返すのが日課でした」。ソフトウェアを担当したユ・サンオ研究員の愚痴だ。繊維ごとに特性が異なるため、さまざまな服をひとつずつ乾燥させながら、それぞれに最適の乾燥時間と温度そして風量を見つけなければならないからだ。

実験に使用した服は何千着にもおよぶ。日常生活で着る服はもちろん、インドと中国の伝統的な衣装も実験した。頭にかぶる鬘(かつら)も種類別に乾燥させてみた。

その結果、サムスン電気乾燥機には合成繊維・ウールなど9つの異なる「乾燥コース」が搭載された。適切なコースを選べば設定されたプログラムにしたがって、乾燥時間と温度・風量が自動調節される。

国内乾燥機の販売台数は昨年の10万台から今年は40万台以上に増える見込みだ。乾燥機が人気を集めるようになった最大の理由は生活環境の変化だ。イ・ヘヂン研究員は、「ベランダを拡張したアパートが増えて、黄砂・微細粉塵に対する警戒心が高まったため」だと説明する。ベランダのないリビングや部屋で洗濯物を乾燥しなければならない若いカップルは、「見た目がよくない」という理由からこれを忌避するというわけだ。また、屋外で洗濯物を乾燥させると黄砂や微細粉塵がくっつくか心配になる。このような悩みを軽減したものが乾燥機だ。

家事労働を軽減させる役割も果たす。洗濯機から取り出した濡れた洗濯物を分類して物干しに吊るす作業は、思ったよりも面倒で時間も多くかかる。

チョ・ソンヂュン研究員は「わが社の家電製品の中で、奥さんの満足度が最も高い製品が乾燥機」だとし、「新婚夫婦が乾燥機を新婚必需品にあげる理由はある」と語った。

設置場所も自由だ。ヨム・チャンベ研究員は「サムスン電子の電気乾燥機はヒートポンプ方式を採用し、乾燥中の空気が機器内部で循環して洗濯物を乾燥させる」とし、「これまでの乾燥機とは異なって熱い風が外部に吹き出さず、設置は自由」だと説明した。

太陽の下で洗濯物を干す時よりも布が傷つかないことも利点だ。イ・ヒェヂン研究員は「布の種類によっては陽に焼けて色落ちしたり繊維が堅くなるなど、布が傷む場合がある」とし、「乾燥機を使用すると季節や天候に関係なく、常に一定の品質で乾燥した服を着ることができる」と説明した。

サムスン電子は2013年から米国と欧州の市場で電気乾燥機を販売している。両地域ではともに市場占有率1位を占めている。イ・ウォヌク研究員は「海外市場で培ったノウハウに韓国消費者のニーズを加味し、韓国型ヒートポンプ方式の乾燥機を新たに開発した」とし、「布団乾燥が可能なように容量を大きくし、スニーカーを干すことのできる棚を設置するなど、韓国的な洗濯文化を反映した」と語った。
  • 毎日経済_水原=キム・ドンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-15 23:41:32