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金融機関に生体認証の導入が本格化…「私の体がパスワード?」

静脈・指紋・紅彩情報を活用した本人確認の商用化時代 

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△写真= KB国民銀行ソウル汝矣島支店を訪れた顧客が金融業務を受ける前に静脈認証サービスで本人かどうかを確認している。

銀行・保険・カード会社などの金融圏で、生体認証サービスの導入を本格化している。

事前に登録した静脈・指紋・紅彩情報を利用すれば通帳やカードを煩わしく持ち歩く必要がなく、パスワードや公認認証書番号を覚えていなくてもいい時代が到来した。

17日に金融圏によると、まずSC第一銀行はサムスン電子と提携を結んでギャラクシーS8とS8+で紅彩や指紋認証のみで金融取引を行うことができる生体認証方式のスマートフォンバンキングサービスを開始した。紅彩や指紋などの生体情報を利用すれば、面倒な公認認証書のパスワードやセキュリティカードの番号入力が必要ない。

この生体認証サービスであるサムスンパスはただ一台の端末でのみ使用でき、安全性も強化した。

先立って新韓銀行とウリィ銀行は、無人店舗自動化機器で手のひらの静脈認証方式を導入して運営している。KB国民銀行は現在ソウル汝矣島と西汝矣島営業部の2つの営業店で静脈認証サービスを試験運用中で、今月末に約50の営業窓口でも関連サービスを導入する予定だ。

ロッテカードは、ソウル蚕室ロッテワールドタワー31階にオープンした韓国初の無人コンビニ「セブンイレブンシグネチャー」にハンドペイ(Hand Pay)を適用した。ハンドペイとは、手のひら静脈情報を事前に登録して決済時に専用端末に手のひらを置くとカード決済が完了されるというサービスだ。今後、セブンイレブン・ロッテマート・ロッテ百貨店などの流通系列会社の主要店にもハンドペイ専用端末を設置する計画だ。

静脈認証は、営業店やATMに設置された認識機の上に手のひらを乗せると、血管の形状を認識して本人かどうかを確認することができる。この方式は静脈情報をすぐに画像形式で保存するのではなく、パターン情報を解読不可能なデータに変換して暗号化する。手のひらを端末機から4~5㎝ほどの距離に置くと決済が行われるため、共用端末に直接触れなければならない指紋認証に比べて相対的に衛生的だ。

保険会社も生体認証によるモバイルサービスを続々と導入し、保険契約締結の契約照会、証明書発行などのサービスを便利に利用できるようになった。

東部火災やKB損害保険は、最近モバイルアプリに指紋や紅彩を活用した生体基盤認証を導入した。このサービスはサムスン電子のバイオ認証プラットフォーム(サムスンパス)と連携することで、先月発売された「ギャラクシーS8」・「ギャラクシーS8+」・「ギャラクシーS7」・「ギャラクシーS6」・「ギャラクシーノート5 」を通じて利用することができる。

先立って三星火災は、自社のモバイルアプリに指紋・紅彩認証を導入した。
簡単な確認手続きを経て、保険契約照会・保険金請求などのサービスを便利に利用できるようになった。現代海上も今年上半期中に生体認証サービスを導入する予定だ。現代はギャラクシーはもちろん、iPhoneまで適用できるサービスを準備中だ。

金融圏の関係者は、「身体の重要な情報が暗号されている生体認証市場は毎年15%前後の成長しながら年間4000億ウォン規模になっている」とし「生体認証サービスの拡大は、逆うことのできない時代の流れだ」と伝えた。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 リュ・ヨンサン記者 / 写真= KB国民銀行 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-17 10:06:16




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