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ハリム、韓国畜産業者として初めて米国に参鶏湯(サムゲタン)輸出

中国市場進出・総合食品会社発足目標 

  • ハリム、韓国畜産業者として初めて米国に参鶏湯(サムゲタン)輸出
ハリムのイ・ムンヨン代表(65)は、最近畜産業界で最も「ホット(Hot)な」人物だ。ハリムが去る3月、マニカと共に米国農務部食品安全検査局(FSIS)から参鶏湯の輸出事業に指定されたからだ。ハリムが2004年4月、米国の輸出の道を開いてほしいと政府に要請して10年、韓・米FTAが批准されてから5年ぶりの快挙だった。カナダを除いて米国に鶏肉を輸出する初の国家、国内の畜産業者のうち米国に輸出した最初の企業という点で意味が深い。ハリムは米国の流通業社2箇所と手を握り、来る8月から米国全域1500個のまーとで冷凍食品やレトルトの2つのタイプの参鶏湯製品を販売する予定だ。

アメリカ人の口に参鶏湯が合うだろうか。イ代表は「まずは東洋系アメリカ人とヒスパニックがターゲット」と明らかにした。ヒスパニックも辛い味が好きで韓国料理と相性がよく合うと。

「東洋系とヒスパニックだけでも人口が2000万人にもなる。すでに去る2006年、米国パートナー社と手を握り、カリフォルニアに参鶏湯の販売を検討しようとしたこともある。パートナー社が不渡りになったために霧散したが、可能性がなければ最初から話も出てこなかっただろう」

ハリムは年末までに約100万ドル分の参鶏湯を輸出することを見込んでいる。昨年7900億ウォンの売り上げを上げたことに比較すればまだ比重が高くないが、米国市場への進出というのは象徴性が大きい。実際、ハリムが待っている最大の市場は中国だ。参鶏湯が中国人の口に良く合い、市場性がはるかに大きいためだ。現在韓・中FTA公証がまだ進行中であるため経過を見守っている。

「中国では古くから『高麗人参』を最高として考えてきた。また、これまで高麗人参を”医薬品」として分類していた中国の法が昨年”5年根以下は食品”に変わったことも肯定的だ」

政府に輸出支援要請して10年ぶりの快挙


鶏肉に対するイ代表の信念は確かだ。牛・豚のような「赤肉」よりも鶏、鴨のような「白肉」を食べることが国民の健康はもちろん、環境保護の観点からも良いということだ。イ代表は具体的な数字まで次々と羅列して鶏肉の長所を力説した。

「米国心臓協会によると、赤肉を1日に平均2回食べる女性は0.5回食べる女性に比べて冠状動脈疾患の危険が30%高いという。また、鶏肉1㎏を生産するために必要な飼料は1.6㎏であるのに対し、豚肉は4㎏、牛肉は8㎏も必要だ。それでも昨年、韓国の国民1人当たりの年間鶏肉消費量は11.7㎏に過ぎず、40㎏である米国の3分の1にもならなかった。食文化の差を勘案しても国内消費量が今より2倍は増えなければならないとみる」

しかしながら鶏肉は彼の最終目的地ではなかった。「ハリムを鶏肉業者を越えて『総合食品会社』に育てるのだ。このために現在約800個の製品のうち半分の水準である肉加工製品の比重をさらに増やす計画だ。2016年年間売り上げ1兆ウォン、2020年に2兆ウォン目標だ」

■ ハリム、イ・ムンヨン代表
1949年生/ソウル大農業大学畜産学科/ソウル大農業大学院修了/1994年ピングレ物流本部長/1999年ピングレ事業1本部長/2003年ハリム社長/2008年ハリム代表理事総括社長(現)
  • 毎経エコノミー_ノ・スンウク記者
  • 入力 2014-07-07 09:10:35




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