トップ > 数字経済 > マーケット > 高級テレビ市場が急変…価格、サイズ、画質をめぐって激突

高級テレビ市場が急変…価格、サイズ、画質をめぐって激突


  • 高級テレビ市場が急変…価格、サイズ、画質をめぐって激突
今年に入って世界のプレミアテレビ市場がゆれている。中国企業が世界テレビ市場で中低価製品のシェアを大きく引き上げる状況で、高価なプレミアテレビ市場をめぐってサムスン・LG・ソニーの競争がますます激しくなる様子だ。最尖端のテレビ技術と確固たるブランド力を土台に、中国企業との格差を遠く広げることができる分野がまさにプレミア市場だからだ。

18日、テレビメーカーによると中・低価格テレビに比べて相対的にマージン率の高いプレミアテレビ市場が変曲点を迎えている。

おもてむきはサムスン電子を主軸とするQLEDテレビ陣営と、LG電子を主軸とするOLEDテレビ陣営が激突する場面だ。しかし高級テレビ市場はテレビの価格とサイズ、画質という3つの中心軸をめぐって支配権がさっと変わる姿だ。

テレビメーカーの関係者は「サムスンとLGがそれぞれQLEDテレビとOLEDテレビという最尖端の製品を通じてプレミア市場をリードしている状況で、深刻な内部変化が起こっている」とし、「超高画質(UHD)の普及拡大とテレビサイズの大型化と呼ばれる異なる傾向が形成されて、プレミア市場の基準も変化するようす」だと説明した。この関係者は特に「技術競争に加え、ますます激しくなっている価格競争に注視する必要がある」と付け加えた。

市場調査会社のIHSによると、1台当たり1500ドル以上のテレビ製品の市場シェアは、昨年第2四半期の13.3%から今年の第1四半期には6.8%を記録し、半分の水準に落ち込んだ。メーカー間の価格競争で、2020年にはシェアが2.2%にまで落ち込む見通しだ。 1500~2000ドルのテレビ製品は、昨年第2四半期の9.6%から第4四半期は1.0%に減ったが、今年の第1四半期には3%に戻って小幅で増加した。

このように価格を基準にした高級市場が変動を見せるやいなや、テレビメーカーの間ではプレミアム市場へのアプローチを変えなければならないという声も出ている。

事実、世界のテレビ市場全体のシェアは近年大きな変化がない。サムスン電子は28%水準で30%という壁を突破できずおり、LG電子は15%水準をぐるぐると回っている。ソニーは7~8%のシェアを維持しながらも10%突破を狙う状況だ。

プレミア市場は相対的にマージンが大きいので、全体のシェアは似ていても、誰がどのよう掌握するかにかかっている。

最近最も顕著な特徴は、高級テレビの超大型化傾向にある。昨年、史上初めて平均40インチを突破した高級テレビは、2020年には44インチまでサイズが大きくなる見通しだ。中国はすでに45インチを突破し、北米は今年45インチを超える見通しだ。 2020年には48インチを超え、平均50インチの時代に近づくと思われる。

サムスン電子が最近77インチを発売したことに続き、来る8月末には88インチテレビまで出すことにしたことも、超大型テレビ市場を新たに作成し、高級品市場の主導権を逃すまいという戦略だ。いまや一般家庭にも超大型の70インチ製品を進入させるために、価格を1000万ウォン台前半に決めた。

高級テレビのもう一つの軸であるUHDテレビ製品の割合は、よりすばやく高まるようすだ。 2年前には27.5%にとどまっていたUHDテレビの割合は、今年は58%水準にまで上昇した。2020年には68.8%まで急騰する見通しだ。

テレビ業界は画質やサイズなどの技術競争では、今後は高級品市場の主導権を握ることは難しいと見ている。いまや中低価格市場で頭角を見せる中国企業が、充分に上がってくることのできる状況だ。このために最近、テレビの役割を完全に新しく定義したライフスタイルテレビ、壁に完全に密着させられるほど薄いLG電子テレビのような、新製品を通じた異なる戦略も思案中だ。
  • 毎日経済 ソン・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-19 07:56:52




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア