対外経済協力基金(EDCF)10兆ウォン時代...経済韓流の力

全世界51カ国に314件のプロジェクトを支援 

  • < 増えるEDCFの支援実績 >

ベトナムの首都ハノイと北部最大の輸出入港であるハイフォン港を結ぶ「ハノイ~ハイフォン」高速道路の10工区建設現場。連日40度に近い暑さの中でも、来年の完工を控えて詰めの作業の真っ最中だ。韓国の「京仁高速道路」に比肩されるベトナム最大の国策事業だ。総区間105.5キロメートルで、往復6車線として建設される。

来年末に高速道路が完工すれば、所要時間は4時間から1時間半に短縮され、物流革命が期待される。高速道路事業の半分である5つの工区を韓国の建設会社が担当しているが、このうちの3つは韓国輸出入銀行の対外経済協力基金(EDCF)を通じた援助事業が基盤になった。代表的なところはナムグァン土建だ。ベトナムでのビジネス経験がなかったこの会社は、2009年にEDCF事業施工者として初めて選定されたことを契機に、他の工区の事業まで獲得した。GS建設も同じだ。EDCF資金が投入された7工区の事業を引き受けるやいなや、他の工区の事業も容易に獲得した。

ベトナムの場合、1995年から2013年までの19年間に、EDCF資金17億ドルが支援された。これを基盤に、韓国企業のベトナムでの建設受注額だけでも昨年は29億ドルに達した。建設景気の沈滞により韓国内で苦戦する韓国建設会社が、このようにEDCFを介して海外に活路を見つける姿だ。

ベトナムだけではない。ラオスからミャンマーやインドネシアを合わせた東南アジアでの、経済援助を通じた経済領土争いが熾烈だ。

1987年に初めて設立されたEDCFの支援規模(承認基準)は、今年の5月で28年めで10兆ウォンを突破した。全世界51カ国に314件のプロジェクトを支援している。EDCF資金が投入されるプロジェクトには韓国企業が参加できる。これにより、EDCF事業は海外事業の経験がない企業が、一歩を踏み出せる橋頭堡の役割を果たしている。発展途上国が必要なインフラ建設を支援して韓国企業の海外進出を図る、まさに一石二鳥の効果を見ることができるだろう。

しかし、支援の規模は日本に比べて30分の1の水準だ。日本や中国は、経済援助を自国の経済領土拡張の手段として活用している。

ナムグァン土建のイン・ヂョンウォン現場所長は、「EDCF支援事業でベトナムの建設市場に進出できた」とし、「現地で工事の経験を積んだところ、現地で発注する他の事業も簡単に受注できた」と明らかにした。

キム・ヨンソク輸出入銀行ベトナム事務所長は、「経済援助を純粋に援助概念で見る時代は終わった」とし、「今は援助をもとに、海外進出の競争が激化している時代」と明らかにした。
  • 毎日経済_ハノイ・ハイフォン(ベトナム)/ビエンチャン(ラオス)=アン・ヂョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-07 17:49:45