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ソウル大の自律走行車「スヌバー」、車線変更もスムーズに


■ ソウル大学の自律走行車「スヌバー」、初の都心テストに同行

  • ソウル大の自律走行車「スヌバー」、車線変更もスムーズに
  • < 22日、ソウル市永登浦区汝矣島でソウル大学インテリジェント自動車IT研究センターの研究員が
    「スヌバー」に乗って自律走行をデモしている。 [キム・ホヨン記者] >



22日午後、ソウル市永登浦区汝矣島の国会通り前。国内初の都心自律走行を控えたソウル大学インテリジェント自動車IT研究センターの自律走行車「スヌバー」は、デモのための最終的な準備に奔走した。車両は一般的な「ジェネシス」だ。しかしルーフ上のレーダーセンサー4機を休まず360度回転させ、車両の後側両サイドにはボタン式の非常用ブレーキが装着されているという点が異なっていた。後部トランクはデバイス制御のためのコンピュータ等の電子機器でいっぱいだった。

車両内部にはダッシュボード中央に15インチほどのモニターが装着されており、「ライダー(LiDAR)」を通じて入ってくる半径40メートル以内の障害物と脇の車両を認識して表示する。

初めて都心自律走行を試みたスヌバーの走行コースは、国会前から出発してヨイド純福音教会の前で右折し、バス乗り換えセンターを過ぎて再び国会前に帰って来る4キロメートル区間だった。駐車していた車は通常の車線に進入するまで、ソウル大学の研究者が直接運転した。車線に進入してクルーズボタンを押すと、初めて自律走行が開始される。運転席には自律走行免許を取得したソウル大学の研究員が座った。

最初の赤信号の前で、車が思ったよりもスムーズに停止して不思議だった。前に止まったバスとの間隔は10メートルくらいだ。スヌバーは車間距離に余裕があると判断したのか少しずつゆっくりと前進し、車間距離は2メートルほどにまで狭くなった。信号が青に変わるやいなや、前の車にしたがってゆっくりと動き始める。

コース上で右折しなければならない区間にさしかかると、あらかじめ右側車線に変更した。この時、右側の車線に車が入ってくると一時停止し、横の車が通り過ぎてから車線を変更した。右折するときは運転者が手動で方向指示器をオンにしなければならなかった。右折時には車線をすこし踏むこともあった。

安全のために運転席に座った研究員がブレーキを踏むことも可能だった。車の外部にいる人も停止させることができるように、車両後方の両サイドに非常ボタン式ブレーキを取り付けた。走行中に車が突然割り込みをしたり、信号の手前でとつぜん速度を落とした場合など、まるで人がブレーキを踏んだかのように急停車した。

ソウル大インテリジェント自動車IT研究センターのイ・ギュチョル研究員は、「前車との間隔と安全距離の設定はきっちりと決められた距離ではなく、道路交通状況に応じてセンサーが感知して流動的に設定される」と説明した。前に車がいなくても横にトラックが並んだので速度を落としたりもする。イ・ギュチョル研究員は「横に大きな物体を感知した場合、安全重視で運転するようにプログラムされている」と説明した。

スヌバーは去る3月、国土交通部から臨時運行許可を得た。昨年3月に現代自動車が最初に運行許可を受けたことと比較すると早いほうではない。しかし、交通状況の複雑な都心での初の自律走行運行という点に意義がある。国土部は昨年11月、子供の保護区域などのいくつかの区間を除く全国のすべての道路で、自律走行車の運行が可能なように規制を取り払ったが、ソウルの都心で運行を開始したのはスヌバーが初めてだ。多くの車や複雑な信号など、突発変数が多いからだ。このため今回の自律走行も、基本道路データをすべて入力した後、突発変数にのみ車両が独自判断する方法で実証された。

この日の午後1時から6~7回ほどコースを周回したスヌバーは、午後4時頃にコンピュータが過熱でダウンし、それ以上の自律走行試運転を中止するハプニングもあった。まだ完全な自律走行までには長い道のりであることを見せてくれたわけだ。
  • 毎日経済 ウ・ヂェユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-22 20:07:25




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