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韓国企業、景気低迷の長期化・ウォン高継続に実績不振を懸念

現代自動車・SKイノベーション・ポスコ 

サムスン電子が第2四半期(4~6月)に「アーニングショック」を記録するやいなや、現代自動車など韓国代表企業も第2四半期以後の実績を心配している。世界的な景気回復が当初の予想より不振のうえ、ウォン・ドル為替レートの1000ウォン線崩壊が秒読みに入りつつ、自動車・造船・鉄鋼・精油など、輸出の比重が大きい業種が直撃弾を受けているからだ。

これにより、今年の下半期は外形成長より内実経営やリスク管理に重点を置き、投資・採用の規模を再検討する企業も増えている。

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  • < 現代自動車 営業利益 >

現代自動車は年初に事業計画を立て、今年の為替レートを1050ウォン台で展望したが、当初の予想よりも為替レートが40ウォン以上下落しつつ、「2兆ウォン台の営業利益の防御」に警告灯がともった。世界市場の新車販売が好調で、売り上げは前年同期よりも増加すると予想されるが、輸出の割合が80%に達する事業構造上、ウォン高(為替レート下落)の影響を避けにくい構造だ。

金融情報調査会社のエフエヌガイド(FnGuide)は、現代自動車の第2四半期の営業利益コンセンサスを2兆2460億ウォンと展望したが、24日に発表される予定の第2四半期営業利益が市場の見通しを大幅に下回ると、自動車・自動車部品業界と関連業種の株価にも膨大な影響を与えると思われる。ただし、グローバル市場でのLFソナタと新型ジェネシスなどの新車販売が好調で、アーニングショック水準の業績悪化は無いだろうとの見方にも重みが置かれる。ハナデトゥ投資証券(Hana Daetoo Securities)のソン・ソンヂェ研究員は、「新車効果があり、販売保証引当金も戻されるため、営業利益は2300億ウォンほど減少する程度にとどまるだろう」と展望した。

造船業の業績見通しも明るくない。KB投資証券は、現代重工業・大宇造船海洋・サムスン重工業・現代尾浦造船・韓進重工業など、国内「ビッグファイブ」造船会社の第2四半期の売上げは23兆954億ウォンで、営業利益は2081億ウォンを上げると予想した。前年同期との対比で売上げは2%ほど増加したものの、営業利益は71.1%も減少した数値だ。

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  • < SKイノベーション 営業利益 >

精油・化学業界も実績沈滞の影が長期化する見通しだ。証券業界によると、SKイノベーションとSオイルの第2四半期の赤字転換は有力だと占われている。第1四半期に2257億ウォンの営業利益を出したSKイノベーションは、600億ウォン前後の赤字幅が予想される。この第1四半期にかろうじて黒字転換に成功したSオイルは、今回再び赤字に転じるとの見通しが優勢だ。

韓国代表鉄鋼メーカーのポスコも、実績ターンアラウンドは容易ではないようだ。FnGuideによると、ポスコの第2四半期の売上げは15兆8479億ウォンで、営業利益は8106億ウォンを記録すると展望された。

これは直前の四半期より売上げは2.6%で営業利益は10.8%、それぞれ増加した水準だ。李元載(イ・ウォンヂェ)SK証券研究員は、「ウォン・ドルの為替レートが第1四半期よりも平均3.7%下落し、ポスコの輸出に悪影響を及ぼした」とし、「下半期には国内販売を維持できるかどうかがカギ」と展望した。

このような雰囲気を反映するように、韓国の全国経済人連合会が最近、30大グループを対象に今年の下半期の投資・経営環境を調査した結果、10社のうち8社が「外形成長」よりも「経営リスク管理」や「内実経営」を核心経営戦略に挙げた。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/ノ・ウォンミョン記者/ホン・ヂョンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-08 17:30:06




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