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大宇造船 砕氷LNG船9隻、3兆ウォンの受注に成功

10月に5隻を追加受注...ロシア、ヤマルプロジェクト15隻を独占 

大宇造船海洋が3兆ウォンの受注に成功した。今年に入り全世界の造船会社があげた受注額の中で、断然の最高水準だ。大宇造船海洋は10日、公示を通じてカナダ・日本の液化天然ガス(LNG)運営船会社との、合計9隻の17万立法メートル級アーク7砕氷LNG運搬船の供給契約を8日に締結したと発表した。受注金額は28億4000万ドルだった。

この船は最大で厚さ2.1メートルの北極海の氷を破って運航できる世界初のLNG運搬船で、長さ299メートル・幅50メートル規模だ。零下52度まで耐えられる防寒処理技術も適用される。

これらの船はすべて2016年中旬から順次、ロシア・西シベリアのヤマル半島で推進されているヤマルプロジェクトに投入される。ヤマルプロジェクトは、ヤマル半島から天然ガスを採取して生産・輸出する大型プロジェクトだ。ここには国内で60年ほど使用できる天然ガス1兆2500億立方メートルが埋蔵されているものと推定される。このプロジェクトでは砕氷LNG運搬船15隻が必要だ。大宇造船海洋は去る3月初めに1隻を受注したことに続き、今回の9隻の受注で総10隻を受注した。

国内造船業界の関係者は、「ヤマルプロジェクトに必要な残り5隻の砕氷LNG運搬船と関連しても、来る10月以前に大宇造船海洋がロシア側船会社との供給契約を結ぶと確認された」とし、「ヤマルプロジェクトのLNG運搬船の受注競争で、大宇造船海洋が独占勝利したわけだ」と語った。

グローバル造船業界は、大宇造船海洋の「ヤマル受注戦」完勝の秘訣として営業を挙げている。その中心にはグローバル造船業界でも自他共に許す第一人者の、「伝統営業マン」高載浩(コ・ヂェホ)造船海洋社長(59)があった。

1980年末に大宇造船海洋に入社したコ・ヂェホ社長は、34年の職場生活で30年近くを海外営業マンとして席を守った。2004年から2年間働いた人事総務担当役員と、2012年3月から務めている代表の席だけが営業生活外だった。コ社長の営業哲学は「一度約束したことは損害が出ても必ず守る」だ。

コ・ヂェホ社長は、「今回の受注のための交渉過程で、実務者が船主側に言ったことは会社が必ず守ると継続して強調した」と説明した。

実際に、コ社長は今回の受注のために開かれた30回をこえる会議にすべて出席し、ヤマルプロジェクト関係者たちの心を溶かした。特に昨年7月、ソウルのロッテホテルで開かれた三日間徹夜の会議を陣頭指揮した。

その結果、ロシア国内でのきわめて大きな影響力で、ミーティングすら持ちにくい人士とされるソブコムフロート社のセルゲイ・フランク社長は、「私が唯一(会議の)例外とする人がミスター・コ」と言うほど、随時会って話を交わすコ社長の親友となった。
  • 毎日経済_ホン・ヂョンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-09 17:13:21




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