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開発関連の国際機構資本金規模、中国版世界銀行

中国が設立を推進しているAIIBとBRICS開発銀行 

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中国が「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」設立をめぐり米国と対立している中で、キム・ヨン(金墉)世界銀行総裁がAIIBに対する歓迎の意を示した。 AIIBの最大の競争機構である世銀の総裁が中国を支援したことで、AIIB設立に弾みがつくのかに関心が集められている。

中国メディアによると9日、キム総裁は去る8日に中国北京で習近平中国国家主席と面談を終えて行った記者会見で、「中国が設立を推進しているAIIBとブリックス(BRICS)開発銀行など、2つの開発関連の国際機構は世銀を脅かすものではなく、発展途上国が貧困と戦って経済を成長させるのに役立つだろう」と評価した。キム総裁は引き続き、「新しい機構はわれわれが貧困と正面から戦うことに役立つため、歓迎せざるを得ない」と強調した。

キム総裁のこのような発言は、世銀とアジア開発銀行(ADB)の両方で最大の株式を保有している米国の立場とは全く別のものだ。米国は、中国がAIIBとブリックス開発銀行を設立しようとするのは、自分たちが国際機関を通じて主導してきた金融秩序に正面から挑戦し、グローバルな影響力を拡大するための戦略として評価している。しかし、世銀を率いているキム総裁としては、中国が新たな金融機関を作るなら、開発資金の不足をある程度解消できることに期待をかけているという観測だ。こうしたなかで、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカなどの新興国の集まりであるBRICS諸国が、共同出資で銀行を設立することに合意したと伝えられた。

ロシアのアントン・シルワノフ財務長官は9日、「来る14~16日にブラジルで開催されるBRICS首脳会議で銀行設立協定に署名する」と明らかにした。シルワノフ財務長官は、「今後7年のあいだ加盟国が同じ比率で出資して、100億ドルの資本金を作ることにした」とし、資本金を400億ドルまで増やすことができると伝えた。国連加盟国であればどの国でも今回の新設銀行へ参与できるように許容する予定だが、BRICSの持分は55%以上に維持することに合意したと伝えられた。
  • 毎日経済_北京=チョン・ヒョクン特派員/ワシントン=イ・ヂヌ特派員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-09 17:35:43




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